今日の読書 新型コロナとワクチン知らないと不都合な真実／峰宗太郎 山中浩之
日本人がワクチンを打つ前に知っておくべきこれだけの真実という売り文句で２０２０年に出版された専門家に編集者が質問する形で新型コロナとワクチンに関する事を分かっていること、断言出来ないことについてしっかりと整理していくというものになっています。
ワクチンを打つ前に知っておくべきだったはずなのに、２回ワクチン接種してしまいましたし、現段階の日本ではワクチンが一定以上の成果を出していて、先に摂取したはずの欧米諸国よりも良好な結果になりすぎていて謎みたいな扱いになっていたりもしますが。
今回のコロナ禍において、マスメディアをはじめ情報が錯綜してしまったわけであり、よく分かったことはとにかく白黒しっかりとした答えを人々は欲している、マスメディアはその人達の意見を必要以上にくみ取ってやたらと断言したがり、未確定なものまで分からないと言わず持論を垂れ流し極論を補強して分断を煽る結果になるという事ですね。
現在衆議院選挙期間でもありますが、個人的には全否定か全肯定の２択で結論を迫るという風潮が危険でしかないと考えていまして、どうにも候補者達の目立つ所は自分達が正義で対立する候補者は悪という所から出発してしまい、悪を相手にするのだから全否定して当たり前という結論に陥って、主体的に政策を考えないでとにかく反対となる極論を持ち出して喧伝するような状況になっている感があり、そのせいでむしろ何もできないことと同義語になってしまっているのがいるなぁと、政治にしろ経済にしろ社会科学分野のものっていうのは絶対的な正解がない、よかれと思ってやった事が予想と外れて別の結果が出るなんていうことはざらにあるわけでして、それを踏まえて微調整し続けなければいけないというのは常識だと思うのですが、どうにもそう思っていない層が予想以上にいると。
その事と全く同じ事がコロナ禍においても起きていて、絶対的に正しいそれさえやれば全てが解決するというようなものがあると信じている層が一定以上いて、社会科学分野であれば絶対的な正解なんかないという事に気付く人もいるはずなのに、医療のような自然科学分野なら絶対的な正解があると頭から信じている人が余裕で沢山いて、そのせいで余計な騒ぎになっているというのが去年の段階から分かっていたと。
まだワクチンが行き渡るという事になる前に書かれているものですが、三密回避やマスクをする、飯を食いながら喋るな、とにかく手を洗えなどなどという地味な対策は、それを積み重ねることによって大いに成果を出し、日本は相対的にマシな状況を作り得たという評価と、同時に何故か日本では日本より成功していない死亡者が大量に出てしまったニューヨークを見習えというような不思議な論調がマスメディア中心に出回ったなどなど。
全体的にすごく面白いですし、ウイルスやワクチンについての初歩的な知識もつけることが出来ますしコロナ禍について気にする人は、マスメディアの扇動をチェックするよりも、とりあえず落ち着いてこの本を読めとやった方が良さそうだねと。
そして、改めて単純な二項対立構造で物事を説明しようとする人の意見は基本的にマジメに聞く必要は無いなと頭に入れておくことは必要ですね。
はじめに 神風は吹かない、でも日本は負けない
第１章 新型コロナの基礎知識と振り返り
第２章 治療薬とワクチン、基礎の基礎
第３章 「核酸ワクチン」への期待と不安
第４章 ワクチンとヒトの免疫、基礎の基礎
第５章 新型コロナ対策の「湯加減」
第６章 やっぱり知りたい、ＰＣＲ検査
第７章 「無制限ＰＣＲ検査」が見せた理解のズレ
第８章 根拠の薄い話に惑わされない思考法
第９章 誰を信じるのか、信じていいのか？
おわりに 「不都合な真実」とは
ワクチンを打つ前に知っておくべきだったはずなのに、２回ワクチン接種してしまいましたし、現段階の日本ではワクチンが一定以上の成果を出していて、先に摂取したはずの欧米諸国よりも良好な結果になりすぎていて謎みたいな扱いになっていたりもしますが。
今回のコロナ禍において、マスメディアをはじめ情報が錯綜してしまったわけであり、よく分かったことはとにかく白黒しっかりとした答えを人々は欲している、マスメディアはその人達の意見を必要以上にくみ取ってやたらと断言したがり、未確定なものまで分からないと言わず持論を垂れ流し極論を補強して分断を煽る結果になるという事ですね。
現在衆議院選挙期間でもありますが、個人的には全否定か全肯定の２択で結論を迫るという風潮が危険でしかないと考えていまして、どうにも候補者達の目立つ所は自分達が正義で対立する候補者は悪という所から出発してしまい、悪を相手にするのだから全否定して当たり前という結論に陥って、主体的に政策を考えないでとにかく反対となる極論を持ち出して喧伝するような状況になっている感があり、そのせいでむしろ何もできないことと同義語になってしまっているのがいるなぁと、政治にしろ経済にしろ社会科学分野のものっていうのは絶対的な正解がない、よかれと思ってやった事が予想と外れて別の結果が出るなんていうことはざらにあるわけでして、それを踏まえて微調整し続けなければいけないというのは常識だと思うのですが、どうにもそう思っていない層が予想以上にいると。
その事と全く同じ事がコロナ禍においても起きていて、絶対的に正しいそれさえやれば全てが解決するというようなものがあると信じている層が一定以上いて、社会科学分野であれば絶対的な正解なんかないという事に気付く人もいるはずなのに、医療のような自然科学分野なら絶対的な正解があると頭から信じている人が余裕で沢山いて、そのせいで余計な騒ぎになっているというのが去年の段階から分かっていたと。
まだワクチンが行き渡るという事になる前に書かれているものですが、三密回避やマスクをする、飯を食いながら喋るな、とにかく手を洗えなどなどという地味な対策は、それを積み重ねることによって大いに成果を出し、日本は相対的にマシな状況を作り得たという評価と、同時に何故か日本では日本より成功していない死亡者が大量に出てしまったニューヨークを見習えというような不思議な論調がマスメディア中心に出回ったなどなど。
全体的にすごく面白いですし、ウイルスやワクチンについての初歩的な知識もつけることが出来ますしコロナ禍について気にする人は、マスメディアの扇動をチェックするよりも、とりあえず落ち着いてこの本を読めとやった方が良さそうだねと。
そして、改めて単純な二項対立構造で物事を説明しようとする人の意見は基本的にマジメに聞く必要は無いなと頭に入れておくことは必要ですね。
はじめに 神風は吹かない、でも日本は負けない
第１章 新型コロナの基礎知識と振り返り
第２章 治療薬とワクチン、基礎の基礎
第３章 「核酸ワクチン」への期待と不安
第４章 ワクチンとヒトの免疫、基礎の基礎
第５章 新型コロナ対策の「湯加減」
第６章 やっぱり知りたい、ＰＣＲ検査
第７章 「無制限ＰＣＲ検査」が見せた理解のズレ
第８章 根拠の薄い話に惑わされない思考法
第９章 誰を信じるのか、信じていいのか？
おわりに 「不都合な真実」とは
