今日の読書 レゾンデートル/知念実希人
現役の医師で作家という事で、作品の存在よりも先にコロナ禍において何が本当か分からない医療系の情報が飛び交い、とくにワクチンに関してはワクチンは危険として有象無象のこれは笑わせに掛かっているのかと言うレベルの陰謀論まで飛び交いましたが、反ワクチン派の根拠のない風説の流布をガンガン否定して拡散しているというのが目に入り、すごく気になる存在となったので作品の方も読んでみたいなと思い読みました。
本作はデビュー作である『誰がための刃 レゾンデートル』を改題・改稿したものになります。
ミステリー作品の定番ジャンルとも言える『切り裂きジャック』を彷彿とさせる連続殺人鬼、法によって全うに裁かれていない悪を正義の名の下に行なわれる殺人、これに末期癌患者と分かった現役医師が関わり、いくつかの状況が複雑に絡み合うという作品になります。
ミステリー小説そのものが基本的にはお約束の多いものですが、そういったお約束をいくつか詰め込んで組み合わせて、医者だからこそ分かるネタをがっつりと絡ませるという、デビュー作だからこそ強味をふんだんに詰め込んでやれとやって上手くいった形だなと楽しめるものになっていますね。
改稿がどの程度影響しているのか分からないですが、デビュー作だからどこか粗いとか逆に詰め込み過ぎとかは一切感じられず、これは今後まだまだ読んでいない作品が沢山ある鉱脈を見付けたなと個人的に喜べる作品でした。
本作はデビュー作である『誰がための刃 レゾンデートル』を改題・改稿したものになります。
ミステリー作品の定番ジャンルとも言える『切り裂きジャック』を彷彿とさせる連続殺人鬼、法によって全うに裁かれていない悪を正義の名の下に行なわれる殺人、これに末期癌患者と分かった現役医師が関わり、いくつかの状況が複雑に絡み合うという作品になります。
ミステリー小説そのものが基本的にはお約束の多いものですが、そういったお約束をいくつか詰め込んで組み合わせて、医者だからこそ分かるネタをがっつりと絡ませるという、デビュー作だからこそ強味をふんだんに詰め込んでやれとやって上手くいった形だなと楽しめるものになっていますね。
改稿がどの程度影響しているのか分からないですが、デビュー作だからどこか粗いとか逆に詰め込み過ぎとかは一切感じられず、これは今後まだまだ読んでいない作品が沢山ある鉱脈を見付けたなと個人的に喜べる作品でした。