今日の読書 海神/染井為人
2011年3月11日に起きた東日本大震災で被災した三陸沖の有人島である天ノ島に復興のカリスマと豪語するNPO法人の代表がやって来て、島の復興に尽力すると入り込み私利私欲のために金銭横領をするという大事件へとなってしまったという話になります。
震災復興期の2011年、横領が発覚した2013年、島の現在である2021年と3つの時間軸で話が展開していくという構成になっています。
表看板の良さと弁の立つパフォーマンスが合わさった人物が、藁にもすがりたいような状況に現れてしまったらば、インチキ臭さも横に置いてしまって心酔してしまうというのは、よくある事でありそういった詐欺師というのは本気で胸くそ悪くなるものですが、心底胸くそ悪くなる詐欺師が巻き起こした事件になっています。
その事件をしっかりと追い詰めようとする側、真面目なで人を疑う能力に著しく欠けてしまうボランティアの大学生が詐欺師の片棒担ぎに巻き込まれる側として描かれていますが、とにかく何ともいえない嫌な感じ、あれだけの歴史的な出来事ですから小説のネタにも多かれ少なかれ使われているものですが、その中でも結構な嫌悪感を抱いてしまうものになっていますね。
どうも個人的に弱者の味方という表看板の良さを利用する詐欺師というのが嫌いというのが影響しているんでしょうねぇ。
震災復興期の2011年、横領が発覚した2013年、島の現在である2021年と3つの時間軸で話が展開していくという構成になっています。
表看板の良さと弁の立つパフォーマンスが合わさった人物が、藁にもすがりたいような状況に現れてしまったらば、インチキ臭さも横に置いてしまって心酔してしまうというのは、よくある事でありそういった詐欺師というのは本気で胸くそ悪くなるものですが、心底胸くそ悪くなる詐欺師が巻き起こした事件になっています。
その事件をしっかりと追い詰めようとする側、真面目なで人を疑う能力に著しく欠けてしまうボランティアの大学生が詐欺師の片棒担ぎに巻き込まれる側として描かれていますが、とにかく何ともいえない嫌な感じ、あれだけの歴史的な出来事ですから小説のネタにも多かれ少なかれ使われているものですが、その中でも結構な嫌悪感を抱いてしまうものになっていますね。
どうも個人的に弱者の味方という表看板の良さを利用する詐欺師というのが嫌いというのが影響しているんでしょうねぇ。