地下室で手記 2021年12月17日

今日の読書　サッカーシステム大全／岩政大樹

元日本代表のセンターバックというよりも最近は完全にサッカー理論を必要以上に熱心に語る解説者としてのイメージしかないというか、解説者になってからの方が印象が強い来シーズンから鹿島アントラーズのコーチに就任することになった岩政大先生によるサッカーシステムについての解説書になります。

システムは電話番号みたいなものと言われ、サッカーはシステムが全てではないというのは当然として、しかし電話番号を知らないとどこに電話をかけようとするのかも分からなくなるから知っておかないとダメだよねという事でサッカーを知るため、特に選手の立ち位置や動く方向性、どういう得手不得手があるかを認識しようというものを丁寧に総括している１冊になります。

基本的に４バックか３バックか、２ボランチか１ボランチかという事を軸に、現代サッカーは攻撃時と守備時で可変するシステムを使う場合もあり、その可変の仕方、対戦相手のシステムによって得手不得手が出てくるからそれをどうするべきか、より攻撃的にするにはどう動き、より守備的にするにはどう動くのが良いのかと基本的なバリエーション、選手の特徴による得手不得手、扱いやすさなどなど知識として知っておくと観戦する時に参考になるものだらけ。

個人的には２１年の鹿島アントラーズ、相馬監督が行なったものが特殊例として扱われていて、ＦＣ町田ゼルビア監督時代ほど極端なことをやっていなかったけれども、基本的に極端な事をやっている扱いになるんだなって笑ってしまいました。