今日の読書 透明な螺旋/東野圭吾
天才物理学者である湯川学を主人公とするガリレオシリーズの10作目になります。
このシリーズは科学トリックを見破る短編集から始まり、人間の内面にガッツリと力点を置くものではなかったのですが、長編になると比較的科学の悪用を見破るというものから外れるもの、人間関係が重くのしかかってきたり、それによって湯川と大学からつきあいのある親友でもある草薙との間にいざこざも出てきてしまったりという流れもあったりする特徴があると思います。
今回は今まであまり触れられてこなかった湯川の諸々に踏み込んだ内容になっていて異色な感じになっています。
シリーズが続く事によってそれまで触れてこなかったものも触れるようになるというのは、加賀恭一郎のシリーズがそうなっていった事と共通していて、作者の興味の方向性とも関係しそうだなっていうのは勝手な憶測ですね。
このシリーズは科学トリックを見破る短編集から始まり、人間の内面にガッツリと力点を置くものではなかったのですが、長編になると比較的科学の悪用を見破るというものから外れるもの、人間関係が重くのしかかってきたり、それによって湯川と大学からつきあいのある親友でもある草薙との間にいざこざも出てきてしまったりという流れもあったりする特徴があると思います。
今回は今まであまり触れられてこなかった湯川の諸々に踏み込んだ内容になっていて異色な感じになっています。
シリーズが続く事によってそれまで触れてこなかったものも触れるようになるというのは、加賀恭一郎のシリーズがそうなっていった事と共通していて、作者の興味の方向性とも関係しそうだなっていうのは勝手な憶測ですね。