今日の読書 捜査線上の夕映え/有栖川有栖
臨床犯罪学者である火村英生が探偵役となる作家アリスシリーズ、誕生30年となる長編作品になります。
本格ミステリーの普及を強く意識していて論理的な解決が導かれる作品にこだわりながらもマニアックな方向に引っぱられすぎず、本格ミステリーに触れてこなかった人も入ってきやすいバランス感覚を大事にしているのがこのシリーズの特徴の1つであり、また主要登場人物は年齢が固定されたまま現在を舞台にしてそのまま嵌め込んでいくのもシリーズの特徴の1つとなっており、シリーズ誕生30年目ですけれども火村もアリスも30台前半のまま、それでいて2020年コロナ禍の状況で事件が起きるという事になっています。
今回の事件は一見すると難しく無さそうな殺人事件にもかかわらず、捜査陣も不確定要素であるジョーカーの存在があるのではないかと惑わされ、火村も名探偵の役目を果たせるかどうか怪しいと弱気になったりなど論理的云々とは違う方向から捜査をしなくてはならないというものになっています。
現在のご時世も加味したりシリーズ物だからというものも加味したりかなりの力作で結構な長編でしたが長さが気にならないくらい引き込まれました。
本格ミステリーの普及を強く意識していて論理的な解決が導かれる作品にこだわりながらもマニアックな方向に引っぱられすぎず、本格ミステリーに触れてこなかった人も入ってきやすいバランス感覚を大事にしているのがこのシリーズの特徴の1つであり、また主要登場人物は年齢が固定されたまま現在を舞台にしてそのまま嵌め込んでいくのもシリーズの特徴の1つとなっており、シリーズ誕生30年目ですけれども火村もアリスも30台前半のまま、それでいて2020年コロナ禍の状況で事件が起きるという事になっています。
今回の事件は一見すると難しく無さそうな殺人事件にもかかわらず、捜査陣も不確定要素であるジョーカーの存在があるのではないかと惑わされ、火村も名探偵の役目を果たせるかどうか怪しいと弱気になったりなど論理的云々とは違う方向から捜査をしなくてはならないというものになっています。
現在のご時世も加味したりシリーズ物だからというものも加味したりかなりの力作で結構な長編でしたが長さが気にならないくらい引き込まれました。