今日の読書 教え子殺し 倉西美波最後の事件/愛川晶 谷原秋桜子
『天使が開けた密室』から始まる愛川晶が正体を伏せて、谷原秋桜子名義で発表していたシリーズの7作目になりますが、それまでのシリーズとは違い時間が経っていて2019年の出来事、高校生だった主人公の倉西美波が母校の教諭として遭遇した事件となっています。
高校生から30代に時間が飛んだということもあり、その時の主要登場人物との関係がどうなっているのかも徐々に分かるようになる親切設計もありますが、話自体は全くの時系列通りとは限らないガチガチの本格ミステリーになります。
殺人事件を起こした犯人が事件について目撃者と思われる人物にメールで色々と送っているものが差し込まれながら、特殊な事情で転校してきた生徒の日常生活の話を軸に物語が進んでいくという流れ。
プロローグが2つ用意されていて、そのプロローグがどこでどう交わるのかなかなか分からない、何がどういう伏線として絡み合っていくのか分からないという流れで、殺人事件が関わってくることは明らかに分かっているのに、その事件が主要登場人物が送っている日常にはなかなか絡んでこない、あまり似た例が思い当たらない珍しい作品ですね。
小出しに出されている情報が色々と絡み合い、その情報は本筋に関係があるのかどうか、今の教育現場に絡んでいるから話に入れてきただけなのか判断が難しいものまで入ってくる当たりも本格ミステリーらしい読み方が出来るものですね。
舞台は東京でも山がちなH市にある学校なんですが、伏せても想定している場所はそのままだろうと勝手に思ったりもしたのですが、想定出来るH市って何気に隣り合っているなって。
高校生から30代に時間が飛んだということもあり、その時の主要登場人物との関係がどうなっているのかも徐々に分かるようになる親切設計もありますが、話自体は全くの時系列通りとは限らないガチガチの本格ミステリーになります。
殺人事件を起こした犯人が事件について目撃者と思われる人物にメールで色々と送っているものが差し込まれながら、特殊な事情で転校してきた生徒の日常生活の話を軸に物語が進んでいくという流れ。
プロローグが2つ用意されていて、そのプロローグがどこでどう交わるのかなかなか分からない、何がどういう伏線として絡み合っていくのか分からないという流れで、殺人事件が関わってくることは明らかに分かっているのに、その事件が主要登場人物が送っている日常にはなかなか絡んでこない、あまり似た例が思い当たらない珍しい作品ですね。
小出しに出されている情報が色々と絡み合い、その情報は本筋に関係があるのかどうか、今の教育現場に絡んでいるから話に入れてきただけなのか判断が難しいものまで入ってくる当たりも本格ミステリーらしい読み方が出来るものですね。
舞台は東京でも山がちなH市にある学校なんですが、伏せても想定している場所はそのままだろうと勝手に思ったりもしたのですが、想定出来るH市って何気に隣り合っているなって。