今日の読書 鑑定人氏家京太郎/中山七里
凶悪な猟奇連続殺人犯の弁護士が、被告人は3つの殺人事件のうち2つは認めたものの1つは自分のものではないと認めず、証拠は出揃っている中で、民間で科学捜査鑑定を請け負う氏家鑑定センター所長の氏家京太郎に鑑定依頼を持ち込んで事実を追い求めるという話になります。
中山七里作品らしい法廷ものでもあり、作品全てが同じ日本で起きている事ですので他作品のレギュラーが大いに絡んでくるものにもなっています。
倫理と論理であるとか組織に対する信頼と信頼しすぎることの危険性、警察や検察の無謬であることの意識が手段と目的を見誤らせる危険性などなど、結末まで中山七里作品だよなと思わされ楽しめるものになっています。
倫理と論理が上手く噛み合っている時はいいのですが、なかなか上手く噛み合わないのが現実で、鑑定という感情論を受け付けない論理こそ正義というものを上手く使って描いていますね。
中山七里作品らしい法廷ものでもあり、作品全てが同じ日本で起きている事ですので他作品のレギュラーが大いに絡んでくるものにもなっています。
倫理と論理であるとか組織に対する信頼と信頼しすぎることの危険性、警察や検察の無謬であることの意識が手段と目的を見誤らせる危険性などなど、結末まで中山七里作品だよなと思わされ楽しめるものになっています。
倫理と論理が上手く噛み合っている時はいいのですが、なかなか上手く噛み合わないのが現実で、鑑定という感情論を受け付けない論理こそ正義というものを上手く使って描いていますね。