今日の読書 対決!日本史2 幕末から維新篇/安部龍太郎・佐藤優
安部龍太郎と佐藤優両氏による日本史対談、タイトル通りに幕末から維新までについてです。
歴史の評価については基本的にどのようなものであっても偏りがあるにせよ功罪両面があるものだと個人的には考えていて、全肯定か全否定というようにはっきりと色分けされるものというのはあり得ない、もしそういうものがあるのならば恣意的にそう伝えていると考えています。
実際にそういった単純な二元論で物事を考えている人がどれほどいるのかは知りませんが、そう言う人がいるという事をある程度前提として、明治維新は功罪両面あったよねというのをはっきりさせておこうというのが本書の主題となっています。
両氏とも日本史を伝えていくという事で明らかに欠如しているというのが国際的な視点、日本史と世界史を別物として扱ってきた弊害だということは共通認識として持っていて、そこから幕末における成功者は国際感覚があったもの、失敗者はそれがなかったものというあたりをとっかかりとして、日本が白人キリスト教徒にあらずば人に非ずだった時代、植民地化されなかった理由、日本国内が文化的な成熟や識字率の高さを持ち合わせていたことと、黒船が来たタイミングがアメリカが武力で突っ切るだけの力がまだ持ち合わせていなかったという幸運もあったという国内的な理由と国外的理由と両面から考察していったり。
全てのものが納得がいくかというと好みの問題というか、この説を肯定するのは感情的に面白くないなぁとかはありますが、基本スタンスが功罪両面あったという所から、単純な断定はしていないのでそういう考え方もあるよねと理解しやすいものになっています。
第1章 ペリー来航とパラダイムチェンジ
第2章 「パクス・トクガワーナ」時代の終焉
第3章 江戸無血開城の奇跡
第4章 征韓論と西郷隆盛の限界
第5章 中央集権体制の確立
第6章 自由民権運動とテロリズムの時代
歴史の評価については基本的にどのようなものであっても偏りがあるにせよ功罪両面があるものだと個人的には考えていて、全肯定か全否定というようにはっきりと色分けされるものというのはあり得ない、もしそういうものがあるのならば恣意的にそう伝えていると考えています。
実際にそういった単純な二元論で物事を考えている人がどれほどいるのかは知りませんが、そう言う人がいるという事をある程度前提として、明治維新は功罪両面あったよねというのをはっきりさせておこうというのが本書の主題となっています。
両氏とも日本史を伝えていくという事で明らかに欠如しているというのが国際的な視点、日本史と世界史を別物として扱ってきた弊害だということは共通認識として持っていて、そこから幕末における成功者は国際感覚があったもの、失敗者はそれがなかったものというあたりをとっかかりとして、日本が白人キリスト教徒にあらずば人に非ずだった時代、植民地化されなかった理由、日本国内が文化的な成熟や識字率の高さを持ち合わせていたことと、黒船が来たタイミングがアメリカが武力で突っ切るだけの力がまだ持ち合わせていなかったという幸運もあったという国内的な理由と国外的理由と両面から考察していったり。
全てのものが納得がいくかというと好みの問題というか、この説を肯定するのは感情的に面白くないなぁとかはありますが、基本スタンスが功罪両面あったという所から、単純な断定はしていないのでそういう考え方もあるよねと理解しやすいものになっています。
第1章 ペリー来航とパラダイムチェンジ
第2章 「パクス・トクガワーナ」時代の終焉
第3章 江戸無血開城の奇跡
第4章 征韓論と西郷隆盛の限界
第5章 中央集権体制の確立
第6章 自由民権運動とテロリズムの時代