今日の読書 奥州戦国に相馬奔る/近衛龍春
平将門以来続く名門相馬家の当主となった義胤を主人公とした歴史小説になります。
相馬家は現在の福島県相馬市を本拠地とした家名と地名が一致する分かりやすさをもった小国の領主となるわけですが、相馬といえば山梨移民2世と福島移民2世のハーフである私の福島とえば相馬という縁のある地ですし、FC町田ゼルビアの前監督は相馬直樹監督だったりと何かと気になる地でもあります。
戦国時代に東北となると伊達政宗が一番有名で華があり作品になりやすく、最上義光も伊達政宗の縁戚として大きく扱われることがあり、伊達政宗の抑えとして期待されて会津に移った蒲生氏郷、越後から米沢に転封させられた上杉景勝、直江兼続という東北出身ではないけれども東北でも目立ったよというくらいの扱いで、他はなかなか創作物で主役扱いにはなりにくいと思うのですが、そんな中相馬義胤を主役にするなんて希少価値過ぎるのが本作になります。
小国でありながら平将門の子孫であることを誇りに、騎馬軍団を持って伊達政宗の侵略に耐え、秀吉の天下から関ヶ原と実戦だけではない生き残り策、さらに慶長大津波という壊滅的な状況での生き残りとただひたすらに存続のために奮闘せざるを得ないという悲哀が描かれています。
元々東日本大震災で南相馬市が結構有名になるくらい壊滅的な状況になってしまい、それをきっかけに復興祈願も込めて書かれたという経緯もあるようなので、復興へ向けての奮闘ぶり描写はかなり力が入っていてそう言う部分でもなかなか珍しいと思わせるものになっています。
相馬家は現在の福島県相馬市を本拠地とした家名と地名が一致する分かりやすさをもった小国の領主となるわけですが、相馬といえば山梨移民2世と福島移民2世のハーフである私の福島とえば相馬という縁のある地ですし、FC町田ゼルビアの前監督は相馬直樹監督だったりと何かと気になる地でもあります。
戦国時代に東北となると伊達政宗が一番有名で華があり作品になりやすく、最上義光も伊達政宗の縁戚として大きく扱われることがあり、伊達政宗の抑えとして期待されて会津に移った蒲生氏郷、越後から米沢に転封させられた上杉景勝、直江兼続という東北出身ではないけれども東北でも目立ったよというくらいの扱いで、他はなかなか創作物で主役扱いにはなりにくいと思うのですが、そんな中相馬義胤を主役にするなんて希少価値過ぎるのが本作になります。
小国でありながら平将門の子孫であることを誇りに、騎馬軍団を持って伊達政宗の侵略に耐え、秀吉の天下から関ヶ原と実戦だけではない生き残り策、さらに慶長大津波という壊滅的な状況での生き残りとただひたすらに存続のために奮闘せざるを得ないという悲哀が描かれています。
元々東日本大震災で南相馬市が結構有名になるくらい壊滅的な状況になってしまい、それをきっかけに復興祈願も込めて書かれたという経緯もあるようなので、復興へ向けての奮闘ぶり描写はかなり力が入っていてそう言う部分でもなかなか珍しいと思わせるものになっています。