今日の読書 「違和感」の日本史/本郷和人
東京大学の史料編纂所教授である著者が産経新聞の連載記事をまとめたものになります。
中世から近代までの最近になってから今の学説の主流はこういうものだとばかりに通説化しようとしているものについてのツッコミをメインとして、一般向けに分かりやすくツッコミの論拠も出すというものになっています。
信長の天下布武の表わす「天下」が日本全部を意味するのではなく京都周辺説というのが最近出ているというのは、目にして驚いたものですが個人的にそれじゃあ京都近辺から勢力拡大を狙っている意味って何ということで無理があるというか、日本の歴史上の人物としての一般人気が高すぎるから実は過大評価だという事にしたい派閥でもあるのではないかと穿ってみたりしたのですが、天下布武は日本全体だろう説にもっていっていて腑に落ちるというものがあったり。
歴史の専門家ではないので、著者の考え方が全て正解を表わすかというと判断は出来ないのですが、扱っているネタに関してのツッコミが無理筋過ぎるだろうというのは少なくとも無かったですね。
肩書きを見れば大層な地位にいるように見える人なんですが、自虐ネタが頻繁に出てきていたり、一般向けのものを書きまくっていて目立つ存在だから色々言われるという立場(政治的に中立の見解で歴史解説をしても右からも左からも文句を言われると中に書いていたりもするので)というのもあって、新聞連載ならば自虐ネタや愚痴も許容されるというもとで狙って書いているという事なのでしょうかねぇ。
第1章 江戸時代に鎖国はなかったのか
第2章 2代将軍が天皇に激怒の「違和感」
第3章 信長の「天下」とは京都周辺だけか
第4章 なぜ西郷どんは大隈重信を嫌うのか
第5章 「男と女」の立ち位置の行方
第6章 天皇をめぐる歴史の謎
第7章 夏目漱石のワケありな門人たち
第8章 人物を語らない歴史研究でいいのか
中世から近代までの最近になってから今の学説の主流はこういうものだとばかりに通説化しようとしているものについてのツッコミをメインとして、一般向けに分かりやすくツッコミの論拠も出すというものになっています。
信長の天下布武の表わす「天下」が日本全部を意味するのではなく京都周辺説というのが最近出ているというのは、目にして驚いたものですが個人的にそれじゃあ京都近辺から勢力拡大を狙っている意味って何ということで無理があるというか、日本の歴史上の人物としての一般人気が高すぎるから実は過大評価だという事にしたい派閥でもあるのではないかと穿ってみたりしたのですが、天下布武は日本全体だろう説にもっていっていて腑に落ちるというものがあったり。
歴史の専門家ではないので、著者の考え方が全て正解を表わすかというと判断は出来ないのですが、扱っているネタに関してのツッコミが無理筋過ぎるだろうというのは少なくとも無かったですね。
肩書きを見れば大層な地位にいるように見える人なんですが、自虐ネタが頻繁に出てきていたり、一般向けのものを書きまくっていて目立つ存在だから色々言われるという立場(政治的に中立の見解で歴史解説をしても右からも左からも文句を言われると中に書いていたりもするので)というのもあって、新聞連載ならば自虐ネタや愚痴も許容されるというもとで狙って書いているという事なのでしょうかねぇ。
第1章 江戸時代に鎖国はなかったのか
第2章 2代将軍が天皇に激怒の「違和感」
第3章 信長の「天下」とは京都周辺だけか
第4章 なぜ西郷どんは大隈重信を嫌うのか
第5章 「男と女」の立ち位置の行方
第6章 天皇をめぐる歴史の謎
第7章 夏目漱石のワケありな門人たち
第8章 人物を語らない歴史研究でいいのか