今日の読書 森鴎外/海堂尊
『奏鳴曲』という北里柴三郎と森鴎外の2人を主人公とした歴史小説を海堂尊は書きましたが、小説を書くために資料をまとめた事を生かすためなのか、伝記として纏める事を先に依頼されていたのが先なのか経緯は分からないですが、小説ではなく森鴎外の生涯についてまとめたものになります。
森鴎外は学校の授業で習うからというものもあり、基本的には作家として最初に知る人がほとんどだと思います。
しかし作家であるよりも先に軍医として地位を築いていたり、翻訳を通して多くの啓蒙活動もしていたという総合的な天才と言って過言では無い存在だったという事で、同じく医者であり作家でもある筆者にとっては医者としての功績と失敗、留学時代の与えた影響など力点は医療の方に置いて記しています。
脚気の研究で脚気は病原菌による説にこだわり、ビタミンB不足という説を否定し続けたことで大失敗を招いてしまったという事については、多目に扱っていますね。
医療の研究には失敗はつきものでもありますし、当時信じていたものが間違いであったとなるのは本人ではなかなか気付いて路線変更できないよなっていうのは、単純に過ちに気付かないくらいこだわりがあったというものだけではなく、政治的な駆け引きまで絡んでしまってややこしい事になっているからというのも改めて考えさせられますね。
それも歴史上の出来事として客観的に評価出来るようになったからこそ言えるものであって、ここら辺現在進行形の出来事もいずれ客観的に評価出来るようになるんだろうなと思ったりするのは、コロナ禍そのもの、防疫対策であるとかワクチンに対するもの政治的駆け引きに必要以上に使おうとする勢力がいるよねという事などなどからも思えますね。
序章 あなたは「森鴎外」を知っていますか?
1章 津和野の侍医の嫡男、東京医学校へ
2章 陸軍医部に出仕し、陸軍官費留学生に
3章 ドイツの青春
4章 軍陣衛生学確立と戦闘的言論時代、鴎外誕生
5章 日清戦争、台湾戦役と小倉左遷
6章 日露戦争、軍医総監就任と「豊穣の時代」
7章 大正期最初の軍医総監、退役後の文化活動
森鴎外は学校の授業で習うからというものもあり、基本的には作家として最初に知る人がほとんどだと思います。
しかし作家であるよりも先に軍医として地位を築いていたり、翻訳を通して多くの啓蒙活動もしていたという総合的な天才と言って過言では無い存在だったという事で、同じく医者であり作家でもある筆者にとっては医者としての功績と失敗、留学時代の与えた影響など力点は医療の方に置いて記しています。
脚気の研究で脚気は病原菌による説にこだわり、ビタミンB不足という説を否定し続けたことで大失敗を招いてしまったという事については、多目に扱っていますね。
医療の研究には失敗はつきものでもありますし、当時信じていたものが間違いであったとなるのは本人ではなかなか気付いて路線変更できないよなっていうのは、単純に過ちに気付かないくらいこだわりがあったというものだけではなく、政治的な駆け引きまで絡んでしまってややこしい事になっているからというのも改めて考えさせられますね。
それも歴史上の出来事として客観的に評価出来るようになったからこそ言えるものであって、ここら辺現在進行形の出来事もいずれ客観的に評価出来るようになるんだろうなと思ったりするのは、コロナ禍そのもの、防疫対策であるとかワクチンに対するもの政治的駆け引きに必要以上に使おうとする勢力がいるよねという事などなどからも思えますね。
序章 あなたは「森鴎外」を知っていますか?
1章 津和野の侍医の嫡男、東京医学校へ
2章 陸軍医部に出仕し、陸軍官費留学生に
3章 ドイツの青春
4章 軍陣衛生学確立と戦闘的言論時代、鴎外誕生
5章 日清戦争、台湾戦役と小倉左遷
6章 日露戦争、軍医総監就任と「豊穣の時代」
7章 大正期最初の軍医総監、退役後の文化活動