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今日の読書 特攻隊員と大刀洗飛行場/安部龍太郎

歴史小説家である筆者は太平洋戦争を題材に書いて欲しいというような要望があるにも関わらず、乗り気では無かった、戦後教育の影響が色濃くある影響で肯定的な事を描く事がどうしても躊躇われていたという事で。

そのせいで父親と戦争について語ることすらできなかったという後悔もありつつ、講演のついでに立ち寄った大刀洗飛行場を訪れて、関わりを持った若者達について知ることになり避けて通ってはならないと飛行兵、整備士達に取材をしまとめるというものになっています。

本来は小説を書くための取材だったものが、小説に書ききる前にこれはこれでまとめておこうという話になったという事で、4人に取材したものはそれを踏まえて事実関係をいじること無く小説形式まとめるという学者では絶対に出来ない形のものにまとまっています。

戦争は否定すべきものであることは大前提として、日本の戦後教育は単純な善悪二項対立構造として日本を悪、軍関係者を悪とひとまとめにしてしまったことが大失敗(勝者側からすると洗脳大成功)だったわけですが、劣悪な環境下、理不尽にさらされながら奮闘せざるを得ない若者達、ある意味現代のブラック企業の労働者にも共通するかのような状況などなども感じられたりも。

戦争そのものが極限の理不尽とも言えますが、そういう状況下で上に立つものの能力が低いと苦労するというのがよく分かるという、現在の日本の日常でも参考にできるものですね。

序 章 大刀洗飛行場を訪ねて
第1章 松隈嵩氏への取材 技術者たちの苦悩
第2章 信国常実氏への取材 生き地獄を味わった整備士
第3章 河野孝弘氏への取材 陸軍の迷走と「さくら弾機事件」
第4章 末吉初男氏への取材 特攻兵の届かなかった手紙

テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

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