今日の読書 古事記異聞 陽昇る国、伊勢/高田崇史
縁結びの神様だからという軽めの理由で出雲を研究する事に決めた橘樹雅が大学院に進学する直前に、フィールドワークに出かける羽目になり、現地に出向いて調査したからこそ歴史に気付いていくという古事記異聞シリーズの5作目になります。
前作で大学院進学が決ってから実際に進学するまでの間である春休みが終わり、今作から大学院に進学してからが始まります。
大学院の指導教授代理となる御子神伶二准教授が学会出席のために伊勢に行くという事で、伊勢について調べなければならないと気付いていた雅が同行するという事で伊勢について調べる話になります。
伊勢では女神を祀る神社が男神仕様、またその逆があったりと白と黒が逆転するようなものが数多く存在する混沌としたものであって、謎が山積み、現在の常識である伊勢神宮には天照大神が祀られているというのも平安時代では天照大神の知名度が低いにも程があるというものも出てきたり、周期的に日ユ同祖論が出てきたりなどなど日本についての謎、時代が変遷して意味が変わってしまったものから、都合の悪い何かしらを隠しておきたいとするものが記録に残っている事によって瑕疵が露呈してきたり、瑕疵はあるけれどもそれは何なのかまでは明らかにならないものであったり等々、高田崇史作品らしさ満載ですね。
高田崇史作品による歴史解釈ものはシリーズとしても何種類と続いていたりしますが、このシリーズはキャラクター設定から一番ストレートに歴史調査させられて、他に現実に起きた事件と絡める必要も無くすっきりとまとめやすくなっている感はありますね。
それまでの積み上げで、歴史ミステリーに殺人事件を絡めたりしなくても成り立たせられるよというのをやってきたからこそ許されているとは思いますが。
前作で大学院進学が決ってから実際に進学するまでの間である春休みが終わり、今作から大学院に進学してからが始まります。
大学院の指導教授代理となる御子神伶二准教授が学会出席のために伊勢に行くという事で、伊勢について調べなければならないと気付いていた雅が同行するという事で伊勢について調べる話になります。
伊勢では女神を祀る神社が男神仕様、またその逆があったりと白と黒が逆転するようなものが数多く存在する混沌としたものであって、謎が山積み、現在の常識である伊勢神宮には天照大神が祀られているというのも平安時代では天照大神の知名度が低いにも程があるというものも出てきたり、周期的に日ユ同祖論が出てきたりなどなど日本についての謎、時代が変遷して意味が変わってしまったものから、都合の悪い何かしらを隠しておきたいとするものが記録に残っている事によって瑕疵が露呈してきたり、瑕疵はあるけれどもそれは何なのかまでは明らかにならないものであったり等々、高田崇史作品らしさ満載ですね。
高田崇史作品による歴史解釈ものはシリーズとしても何種類と続いていたりしますが、このシリーズはキャラクター設定から一番ストレートに歴史調査させられて、他に現実に起きた事件と絡める必要も無くすっきりとまとめやすくなっている感はありますね。
それまでの積み上げで、歴史ミステリーに殺人事件を絡めたりしなくても成り立たせられるよというのをやってきたからこそ許されているとは思いますが。