今日の読書 十三の海鳴り/安部龍太郎
蝦夷太平記という事で、鎌倉時代末期の安藤氏の乱を安藤新九郎を主人公にして描いた作品になります。
鎌倉末期、いわゆる太平記の時代については興味あり安部龍太郎作品でも『道誉と正成』『義貞の旗』と読んでいたりもするのですが、時代の流れはある程度把握していても細かな所、登場人物であるとか合戦があったとしても勝敗について即座に分かっていると言うようなものではなく、歴史小説を読む醍醐味として知っているからこそ力点や表現をどうするかを楽しむという事まで踏み込めていなかったりします。
逆に歴史小説だけれども先が全く予測出来ないという読み方をするわけですが、舞台が青森は十三湊という現地住民でなければ教科書で触れることもなかなか無いような土地のものですし、アイヌとの交流であるとか、熊が出てきて危険とかいう要素が入りまくっていて歴史小説を読んでいるというのと少しだけずれている作品を読んでいる感じになりますね。
歴史小説はどうしても題材に偏りが出てしまうものですが、まだまだ踏み込まれていない一定以上の自由が利くものがあるなぁと感心してしまうものになっています。
鎌倉末期、いわゆる太平記の時代については興味あり安部龍太郎作品でも『道誉と正成』『義貞の旗』と読んでいたりもするのですが、時代の流れはある程度把握していても細かな所、登場人物であるとか合戦があったとしても勝敗について即座に分かっていると言うようなものではなく、歴史小説を読む醍醐味として知っているからこそ力点や表現をどうするかを楽しむという事まで踏み込めていなかったりします。
逆に歴史小説だけれども先が全く予測出来ないという読み方をするわけですが、舞台が青森は十三湊という現地住民でなければ教科書で触れることもなかなか無いような土地のものですし、アイヌとの交流であるとか、熊が出てきて危険とかいう要素が入りまくっていて歴史小説を読んでいるというのと少しだけずれている作品を読んでいる感じになりますね。
歴史小説はどうしても題材に偏りが出てしまうものですが、まだまだ踏み込まれていない一定以上の自由が利くものがあるなぁと感心してしまうものになっています。