今日の読書 徳川家康という人/本郷和人
東京大学史料編纂所教授という飛び抜けて固そうな肩書きでありながら、一般向けの歴史書を書きまくっている本郷和人による徳川家康評となります。
徳川家康の人となりを残されている結果から考察するという事ですが、織田信長、豊臣秀吉と続いてきた戦国時代の覇者と比べて異質なほど平凡な人間、忍耐と努力が突き抜けていて一般人が目指すことが出来る存在であるという事を分かりやすくまとめるものになっています。
同じ歴史学者という立場の呉座勇一ですと、こういった人物像分析は大衆的歴史観としてバッサリと切って捨てる分野ですが、逆に人物評価についても時代によって変遷があるという事はもちろん触れているとはいえ嬉々として扱う当りにスタンスが違い過ぎると思わずにはいられないですね。
それこそ司馬遼太郎という作家の扱いも、呉座勇一ば人物像のイメージを定着させた功罪の罪の方に力点を置きたがっているのが分かりやすく出ているのに対し、本郷和人だと司馬遼太郎の洞察力すげぇなというような扱いに変わるという。
学者としてどちらが本当の正解なのか歴史学者でもなんでも無いので分からないですが、一般向けに歴史に興味を持たせようという話ならば圧倒的に本郷和人の立場が強いなというのは、著書数でも分かりやすいですかね。
第1章 家康の生きざま よく耐えたよ、家康
第2章 家康の家臣団 盛況にして忠実な三河武士
第3章 家康の軍事 キラリと光るものは、ない
第4章 家康の政治・経済 なぜ江戸?
第5章 家康の外交 秀吉の尻ぬぐい?
第6章 人間・家康
徳川家康の人となりを残されている結果から考察するという事ですが、織田信長、豊臣秀吉と続いてきた戦国時代の覇者と比べて異質なほど平凡な人間、忍耐と努力が突き抜けていて一般人が目指すことが出来る存在であるという事を分かりやすくまとめるものになっています。
同じ歴史学者という立場の呉座勇一ですと、こういった人物像分析は大衆的歴史観としてバッサリと切って捨てる分野ですが、逆に人物評価についても時代によって変遷があるという事はもちろん触れているとはいえ嬉々として扱う当りにスタンスが違い過ぎると思わずにはいられないですね。
それこそ司馬遼太郎という作家の扱いも、呉座勇一ば人物像のイメージを定着させた功罪の罪の方に力点を置きたがっているのが分かりやすく出ているのに対し、本郷和人だと司馬遼太郎の洞察力すげぇなというような扱いに変わるという。
学者としてどちらが本当の正解なのか歴史学者でもなんでも無いので分からないですが、一般向けに歴史に興味を持たせようという話ならば圧倒的に本郷和人の立場が強いなというのは、著書数でも分かりやすいですかね。
第1章 家康の生きざま よく耐えたよ、家康
第2章 家康の家臣団 盛況にして忠実な三河武士
第3章 家康の軍事 キラリと光るものは、ない
第4章 家康の政治・経済 なぜ江戸?
第5章 家康の外交 秀吉の尻ぬぐい?
第6章 人間・家康