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今日の読書 コロナ漂流録/海堂尊

『コロナ黙示録』『コロナ狂騒録』につづくコロナ3部作の完結編となります。

このシリーズは現実の政治家を元ネタが分かるように設定し、現実の日本で起きている問題を現在進行形で書き続けたんだろうなという事で、現在進行形過ぎるためにある程度設定した善悪の役回り、現実の日本の政権与党を下げるために持ち上げた元ネタが、現実世界で大コケをするというような事が散見されたりもしたのですが、それはそれ現在進行形で執筆している以上、間を置いて予定と違う世界線に向かってしまうのは仕方が無いというか、こまかな検証をする間もなく執筆しているので、難しいよねという事に落ち着くしか無いのですが…

今作もそのスタイルは継承していますし、現在進行形でネタをくみ取っていったその元ネタがワイドショーを主軸にしているよねって事になってしまって、時事ネタを作品に組み込む難しさを改めて考えざるを得なかったなぁと。

現実世界でテロリストによる元首相の殺害事件が起きてしまって、それを作品に組み込まざるを得ない状況を作ってきたので、当然組み込むわけですが、その事件をきっかけに悪事が暴かれて結果的に助かっているよねというような形にしてしまっているのが、テロリスト肯定になってしまうわけで、フィクションですと開き直るには元ネタが分かる形で現在進行形の日本を扱ってしまっているし、このシリーズの企画段階でフィクションとノンフィクションの中間形態を採用してしまったことが、これって最終的にテロリスト賞賛という受け取り方をする人が出てきても仕方が無いよねって着地点にしてしまったなと。

時事ネタを使うことがいけないわけでは無いですし、パロディ的に元ネタ特定できるようにする事も悪いことでは無いのですが、ある程度善悪のポジションを決め打ちして作品に組み込むとなると、現在進行形よりも少し後追いでやれば、予想と違う事が起きた時に対処しやすかったのに、色々と焦ってしまったんだろうなと。

コロナ禍という大ネタは作品作りにおいてネタの宝庫となったわけですが、時事ネタとして組み込むならばもう少し距離感を変えた方が良かったというか、執筆時にプロパガンダスイッチが入りまくってしまったんだろうなぁというのは、このシリーズ全体の印象ですね。

テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

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