間の悪いスフレ/近藤史恵
下町の小さなフレンチ・レストラン、ビストロ・パ・マルを舞台にした日常の謎系連作短編のミステリーのシリーズ4作目になります。
コロナ禍、緊急事態宣言という超非日常な出来事は創作に影響を与えないわけがなく、多くの作品に組み込まれましたが、このシリーズは舞台がフレンチのビストロですから影響が直撃という事で、外食産業が壊滅状態になるのではないかという不安から、席数を減らしたりテイクアウトを始めたりなど工夫を凝らしたりしたところから、日常に戻りかけている所で、ロシアとウクライナの戦争の影響で食材の調達に困難が伴うなどなどが話に直撃してきます。
シリーズが進む事に、日常の謎ものとしては少しミステリー小説好き以外にも間口を広める方向な作品にシフトしているかなというのもあり、1つの話も短く謎解き要素も頭を使った推理という所よりも、観察眼で気付くみたいなものになっていて、日常の謎を解く探偵っぽさは無くなっていて、創元推理で出版されていなければ推理というところに気付かないかもと思うくらいですね。
日常感を強めても大丈夫なシリーズの強さだなって。
コロナ禍、緊急事態宣言という超非日常な出来事は創作に影響を与えないわけがなく、多くの作品に組み込まれましたが、このシリーズは舞台がフレンチのビストロですから影響が直撃という事で、外食産業が壊滅状態になるのではないかという不安から、席数を減らしたりテイクアウトを始めたりなど工夫を凝らしたりしたところから、日常に戻りかけている所で、ロシアとウクライナの戦争の影響で食材の調達に困難が伴うなどなどが話に直撃してきます。
シリーズが進む事に、日常の謎ものとしては少しミステリー小説好き以外にも間口を広める方向な作品にシフトしているかなというのもあり、1つの話も短く謎解き要素も頭を使った推理という所よりも、観察眼で気付くみたいなものになっていて、日常の謎を解く探偵っぽさは無くなっていて、創元推理で出版されていなければ推理というところに気付かないかもと思うくらいですね。
日常感を強めても大丈夫なシリーズの強さだなって。