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今日の読書 デウスの城/伊東潤

関ヶ原の戦いで敗れた小西行長の小姓でキリシタン侍の彦九郎、善太夫、佐平次、小西家が敗れた事によってそれぞれ別の道で生き残る事になる。

関ヶ原の戦いから島原の乱までの時代、キリスト教禁令という運命に振り回される事になるキリシタン侍を違う道で生き抜く事になるという視点で当時の宗教を軸に描いた歴史小説になります。

一神教というものに対してどうにもなじめない、絶対的な善というものがあるというところから出発する考え方は同時に非寛容であったり欺瞞を生む原因になるという個人的には思っているので、そこら辺の宗教談義であるとか、戦国時代当時のイエズス会の偽善や欺瞞、布教と征服や支配がセットとなっている状況についてかなり突っ込んで扱っているというのは好みな展開であったりします。

同時に当時キリスト教が日本に広まった原因として当時の仏教界が利権組織化、俗物化していたあたりを扱っていたりもして、それはそれで生々しいのですけれどもね。

宗教にのめり込む感覚を扱った歴史小説としても面白かったのですが、現代の一神教的なものにのめり込む(宗教原理主義であるとか、イデオロギーという疑似宗教)事によって、その中で理想化されているものと、現実社会との乖離から起こる問題というのを考えるきっかけにもなり得る作品ではないかと深読みしたくなるのですが、狂信的な人には届かないだろうなという変な確信はありますね。

テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

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