今日の読書 インシテミル/米澤穂信
私の読書傾向というものは偏っているわけですが、その要因の1つが作家読みというか、面白いと思った作家さんの新作情報については敏感になる一方、いわゆる巷で面白いとされているとか、やれ、ミステリーランキングで何位になっただのとか、そういうものに対して鈍感であるというか、それ基準で新規開拓をする気が薄いという所にあるわけですね。
という事で、米澤穂信という作家さん、名前は知っていましたし、ある程度私の読書傾向から考えて、楽しめる可能性は高いだろうとは思っていましたが、思っただけでスルーしておりました。
という事で本作ですが、映画化されたという事でタイトルだけは知っていましたが、ある意味タイトルだけ見て、何だかよく分からないものなので、特に気にも留めていませんでした。
しかし、世の中には巷間で話題になっている作品を読んで薦めてくれるという、ありがたい存在もいるわけで、おそらくこの作品は読んで楽しめるだろうから読んでおきなと薦めてもらい読んだわけであります。
タイトルだけでは分かりませんが、この作品はいわゆる本格ミステリーの1ジャンルであるクローズド・サークルもの、というか露骨に元ネタはアガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』ですね。
私の印象では、『そして誰もいなくなった』に『バトルロワイヤル』と『ライアー・ゲーム』の要素をぶちこんだ感じですね。
細かい所で古典作品のネタを散りばめているあたり、新本格初期作というか、やはり『そして誰もいなくなった』を元ネタにした綾辻行人の『十角館の殺人』あたりも思い浮かべなくはないですが、新本格初期作が古典作品啓蒙運動というような意気込みを感じたのと比べると、そういった観点はきれいさっぱりなくなり、ややパロディ的に扱っているかなと。
大掛かりで、趣味の悪いゲームのようなものを、くだらないと思うような人には薦められませんが、非日常なゲームのようなミステリーを楽しめる人、特に多少なりともこういった傾向のものを読んできた人には、先入観を利用されたなぁという楽しみ方が出来るのではないかと思えますね。
でもって、読んだ後映画のキャストはどうなっているのかなとチェックしたらば、映画は映画でかなり別物のようですね。
という事で、米澤穂信という作家さん、名前は知っていましたし、ある程度私の読書傾向から考えて、楽しめる可能性は高いだろうとは思っていましたが、思っただけでスルーしておりました。
という事で本作ですが、映画化されたという事でタイトルだけは知っていましたが、ある意味タイトルだけ見て、何だかよく分からないものなので、特に気にも留めていませんでした。
しかし、世の中には巷間で話題になっている作品を読んで薦めてくれるという、ありがたい存在もいるわけで、おそらくこの作品は読んで楽しめるだろうから読んでおきなと薦めてもらい読んだわけであります。
タイトルだけでは分かりませんが、この作品はいわゆる本格ミステリーの1ジャンルであるクローズド・サークルもの、というか露骨に元ネタはアガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』ですね。
私の印象では、『そして誰もいなくなった』に『バトルロワイヤル』と『ライアー・ゲーム』の要素をぶちこんだ感じですね。
細かい所で古典作品のネタを散りばめているあたり、新本格初期作というか、やはり『そして誰もいなくなった』を元ネタにした綾辻行人の『十角館の殺人』あたりも思い浮かべなくはないですが、新本格初期作が古典作品啓蒙運動というような意気込みを感じたのと比べると、そういった観点はきれいさっぱりなくなり、ややパロディ的に扱っているかなと。
大掛かりで、趣味の悪いゲームのようなものを、くだらないと思うような人には薦められませんが、非日常なゲームのようなミステリーを楽しめる人、特に多少なりともこういった傾向のものを読んできた人には、先入観を利用されたなぁという楽しみ方が出来るのではないかと思えますね。
でもって、読んだ後映画のキャストはどうなっているのかなとチェックしたらば、映画は映画でかなり別物のようですね。
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