FC2ブログ

今日の読書 コモリと子守り/歌野晶午

『舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵』『舞田ひとみ14歳、放課後ときどき探偵』につづくシリーズ3作目になり、舞田ひとみも高校生までなっていますが、シリーズ作として今回タイトルにときどき探偵という形にならなかったのは、今までが連作短編集だったのと違い、今作は長編だからという事と、力点というか主役が舞田ひとみではなく、高校入学前からひきこもりになっていて、さらに高校に入学したものの速攻中退して、現在はひきこもり生活をしている少年が主人公だからということですね。

その少年が、自宅から見えるアパートで幼児虐待を目撃し続けて、それが夏場のパチンコ屋の駐車場に置き去りにされるという現場を目撃して、思わず誘拐してしまって・・・というお話。

幼児虐待、しかも悪質な例として有名なパチンコ屋の駐車場での車内置き去り、社会問題になりながら、なんでパチンコ廃止論が世の中にあふれて、マスメディアがヒステリックに喧伝しないのか、不思議で仕方が無く、パチンコ屋に入り浸る人=人間の屑くらいの強烈なレッテル貼りをしてもいいんじゃないのかと、その他の凶悪犯罪事件のたびに起こる理不尽なレッテル貼りに比べてゆるくて仕方が無いと思う物ですが、今作では幼児虐待の人間の屑としては、非常に象徴的に使われているなと思えるところは、是非是非多くの人の目に触れて欲しいと思う所。

パチンコ屋に入り浸る人は屑というヘイトスピーチは置いておいて、このシリーズは歌野晶午の作品の中では比較的トリッキーさが少ないものだったりするのですが、短編と長編の違いというのもあるのでしょうが、一見するとシンプルな作品なのかなと思うのが、やっぱり歌野晶午はトリッキーな仕掛けをしてきたなと思わずにはいられませんでしたね。

個人的には、本筋にそれほど関係は無いのですが、NBAネタが少しだけ入っていて、喜ばしかったり。

レブロン、コービー、AIの名前が出てきましたが、一般性がどれだけあるのか?というのは気になりますかね、NBAに興味を最初から持っていない人でも名前は聞いた事があるというレベルの選手たちなのかどうかって。

かつてのブーム時ならば、特に知らない人でも何人かは名前を聞いた事があるとなっているんでしょうが。
コモリと子守りコモリと子守り
(2012/12/15)
歌野 晶午

商品詳細を見る
関連記事

テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

コメントの投稿

非公開コメント

おまけ

カレンダー
07 | 2020/08 | 09
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
最新記事
最新トラックバック
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
プロフィール

茶留蔵

Author:茶留蔵
心身ともに不健康で知性が大いに不自由な社会不適合者

タグ
おまけ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

カウンター
現在の閲覧者数:
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
義援金募集
FC2「東北地方太平洋沖地震」義援金募集につきまして
検索フォーム
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

RSSリンクの表示
ニューリリース
メタル
QRコード
QR
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる