今日の読書 恋の病は食前に／拓未司

料理人の経験を生かしたミステリーから出発して、徐々に作品に幅を広げているというか、ミステリーには特にこだわらなくなった作者の初のバカ小説になりますかね。

４２歳独身デブ変人料理評論家が、変人だからこその恋の玉砕記。

その玉砕する話ごとにＢ級グルメが関わってくるというのが、いかにもこの作者らしいですね。

バカ小説なんですが、ただバカなだけではなく、ちょこちょこ良いエピソードが無駄なく入っていたりするのですが、完全に似ているというわけではないんですし狙っているものは違うんですが、奥田英朗の伊良部一郎シリーズを少し思いだしました。

扱っているＢ級グルメは横手やきそば、姫路おでん、シロコロ・ホルモン、肉巻きおにぎり、イタリアン・スパゲッティという事で。

見事に私は何も食べた事が無いですね。

姫路おでんが一番苦労しないで食べられる感じですかね。

とりあえず、読んでいてお腹がすくのはこの人の書くものの特徴だよなって。

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恋の病は食前に (2011/05/20) 拓未 司 商品詳細を見る