今日の読書 シューマンの指/奥泉光
指を失ったはずの天才ピアニストが、シューマンのコンチェルトを弾いていた。
その知らせを受けた、音大に進んだ後に医学部を受験し直して医者になった天才ピアニストの友人が、それはいったいどういう事なんだろう?という疑問から、そのピアニストとの思い出をつづる手記という形で進むミステリー。
最初に投げかれられた謎がなければ、天才ピアニストと、手記の書き手である凡人ピアニストが、シューマンという作曲家を介しての交流をするという青春小説として読めると言うよりも、完全にミステリーであるという事をわすれてしまうものになっています。
シューマンだけではなく、いわゆるクラシックの作曲家についてのもろもろの話が出てきて、それぞれの解釈論としてもそれなりに楽しめるものではあるとおもいます。
正直、私はシューマンという作曲家の作品は自覚的に聴いていなかったりするので、大半が知らない曲だったりするので、楽しみきれたかというと若干残念ではあるんだろうなと思わざるを得ないですね。
トロイメライがシューマンの曲であるというのが本文中に出てきて、頭の中で、『さよなら絶望先生』の風浦可符香の歌う不安定になるトロイメライが頭の中を駆け巡ってしまって、非常に困った事になってしまうくらいで(苦笑)
手記という形で進む青春小説だっけ?という思いも後半になると、一気に仕掛けだらけのミステリーとなり、いろいろとこういう事につなげるためのものだったのねと思えるものが多々張りめぐらされたなぁと思わされる反面、個人的にはあまり嬉しくないオチもあったなぁと(苦笑)
その知らせを受けた、音大に進んだ後に医学部を受験し直して医者になった天才ピアニストの友人が、それはいったいどういう事なんだろう?という疑問から、そのピアニストとの思い出をつづる手記という形で進むミステリー。
最初に投げかれられた謎がなければ、天才ピアニストと、手記の書き手である凡人ピアニストが、シューマンという作曲家を介しての交流をするという青春小説として読めると言うよりも、完全にミステリーであるという事をわすれてしまうものになっています。
シューマンだけではなく、いわゆるクラシックの作曲家についてのもろもろの話が出てきて、それぞれの解釈論としてもそれなりに楽しめるものではあるとおもいます。
正直、私はシューマンという作曲家の作品は自覚的に聴いていなかったりするので、大半が知らない曲だったりするので、楽しみきれたかというと若干残念ではあるんだろうなと思わざるを得ないですね。
トロイメライがシューマンの曲であるというのが本文中に出てきて、頭の中で、『さよなら絶望先生』の風浦可符香の歌う不安定になるトロイメライが頭の中を駆け巡ってしまって、非常に困った事になってしまうくらいで(苦笑)
手記という形で進む青春小説だっけ?という思いも後半になると、一気に仕掛けだらけのミステリーとなり、いろいろとこういう事につなげるためのものだったのねと思えるものが多々張りめぐらされたなぁと思わされる反面、個人的にはあまり嬉しくないオチもあったなぁと(苦笑)
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