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今日の読書 ダブル・ジョーカー/柳広司

第二次世界大戦下の日本、そこに一般的な軍部とは全く考えを異にするスパイ養成機関、通称D機関が存在したという、ジョーカー・ゲームに続くスパイミステリー第2弾を読みました。

諜報活動、防諜活動というのは、有事だけではなく、平時にも重要であり、現在の世界はいわゆる軍事的な衝突による直接的な戦争よりも、いわゆる情報戦という戦争状態であるというようあ考え方も流布していますね。

そういった意味では、日本という国は情報戦ではとても弱いのではないかと、少なくとも政治家はそういった意識は弱く、むしろ喜んで自国を弱くするようなプロバガンダを流布している節を感じたりするくらいですね。

プロバガンダという意味では一般的なマスメディアが偏った情報を嬉々としてながしていると感じなくは無いのですが、それはまた別の問題という事で。

スパイものというジャンルは私はあまり読まないジャンルですし、日本のエンターテインメントとしても、どちらかというと現在よりも過去に流行ったジャンルなのではないかと思いますが、スパイという特殊性を提示した中で行われている論理的な推理物ですので、私でも読みやすいですね。

前作のジョーカー・ゲームがD機関側の人間視点で話が進むものばかりであり、D機関の人間の行動パターンというものを読んでいるうちに強く意識するような作りだったのに対し、本作はD機関を敵とみなした側の視点で描かれています。

スパイというものは、やはり褒められた存在ではないとは思うのですが、改めて日本は防諜はしっかりとして欲しいよなって思ったりしますね。
ダブル・ジョーカーダブル・ジョーカー
(2009/08/25)
柳 広司

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テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

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「ダブル・ジョーカー」柳広司

結城中佐率いる“D機関”の暗躍の陰で、もう一つの秘密諜報組織“風機関”が設立された。 その戒律は「躊躇なく殺せ。潔く死ね」。 だが、同じカードは二枚も要らない。どちらかが

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No title

とても面白かったです。
超人的なスパイたちの活躍に前作以上に心躍らされました。
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。

Re: No title

この世界のスパイ達の活躍は凄いですよね。
現代の日本でも、防諜機関とか本気で何とかしてもらわないとと思わずにはいられなくなったり。
トラックバックさせていただきます。

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