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今日の読書 日本自立のためのプーチン最強講義/北野幸伯

日本と言う国は海に囲まれた島国という環境のおかげで、同一性の高い文化と、ほぼ単一民族という形で近代以前の歴史を刻み続けてきたという恵まれた環境にある国であったといえます。

そのおかげで、他国には無い独自文化をはぐくんできたわけですが、その中でも功罪両面あるのが、暗黙の了解であるとか、空気を読むとかいう無言の圧力ができあがってしまったというものがあると思います。

暗黙の了解の功罪の功の部分は、言わなくても分かっているという事で効率的に円滑に物事が進んで行きやすくなったり、法律に明示しなくてもモラルによって規制がかかるという事があげられると思いますが、罪の部分は暗黙の了解ゆえにきちんと明示化されていないので分かりにくい、また悪用されて単なる同調圧力になりさがり時代の変化に対応しきれなくなるというものもありますが、日本が日本人だけで回して良い社会から国際社会というものに巻き込まれた以上一番の問題は、暗黙の了解に慣れ過ぎてしまっていて、暗黙の了解が利かない世界になれていないという事ですね。

日本人ならば誰しも日本の外交力の無さというものを嘆いた事がある人は、どういった政治信条を持っている人であろうとも関係なくいると思います。

謝罪外交であるとか土下座外交を一度たりとて苦々しく感じた事が無いという人がいるならば、ある意味その人は日本人は永遠に土下座をするために生まれてきたという確固たる信念の持ち主なんじゃないかと思うくらい。

外交では、日本国内で通用する暗黙の了解が使えませんし、それぞれの国の考え方立ち位置を理解し、それを踏まえたうえでいかに日本にとって有利に持って行けるかに全てがかかっているわけで、それを国益と称するものだと思うのですが、何故か日本のマスメディアは日本の国益というものを考える事そのものを悪とする勢力いたりするのが不思議であるのですが、それはまた別の話であり、日本の外交の問題点は相手の意見を尊重し過ぎて、それを踏まえて見返りを求めようとする形にかたよっているのじゃないかと私は思わざるを得ないんですよね。

日本国内ならば通用する暗黙の了解、今回はこっちが引いたから、次はそっちが引くよねというような同調圧力が上手く行く、損して得取れ的な思想と言う形のものに近いともいえますが、基本的にはそれはそれこれはこれと別物あつかいにされておしまいというのがオチになりやすいのではないかと。

そういうものに見慣れてしまったせいで、外交で強く粘れる、場合によってはケンカも辞さずというような、国際社会でも通用する強面の政治家に対するあこがれを持つ人というのは私だけではないはず、しかもただケンカをするのではなくしっかりと勝つケンカ、最低限負けないケンカが出来るという事が条件になってきますが、そうした政治家として現在頭をよぎる筆頭とするならばロシアのプーチン大統領がダントツではないかと思います。

プーチンという政治家は正直国内問題を扱わせると怖すぎますし、国民の自由を束縛しまくるでしょうが、筋だけは確実に1本通っていて、その筋はロシアという国家をしっかりと強化する事、ロシア国家にとってマイナスになるような行動をするやつがいたらば、容赦しないという事であり、弱体化した国家を立て直すという事を目的として、現在これ以上メジャーな政治家はいないんじゃないかと。

私はプーチンに内政を頼みたいと思った事は一度もありませんが、正直外交に関してはプーチンを助っ人政治家にできればいいんだけれどもなぁと思った事は多々あります。

同じ発想と言うわけではないのですが、似たような発想をする人はいるもので、本書はもしプーチンが日本の政治家として国家を預かったならばどうするかというシミュレーションをするという企画から発展し、プーチンが日本で隠居をして日本の政治家にアドバイスをするという形にして日本の現在の問題点をあげて、その解決法としてプーチンがロシアでやっている事を踏まえて日本ではどうすればいいのかという形で解説をするというものになっています。

政治や経済問題、今現在問題は山積みの日本ですが、その問題点をシンプルにした上で、何をどこまでやってよくて、何に力点を置くのかという形で、目指す方向性は日本の本当の自立というのがテーマですね。

そして、何度も何度も繰り返されるのは、日本の第二次世界大戦の失敗は日本の孤立によるエネルギー戦略の大失敗であるという事で、そのためには物事を善悪で判断するのではなく、いかに孤立を避けるための根回しをするか、孤立しない形で日本国内を強化する政策にすべきというのが全てと言っても過言ではないレベル。

歴史から学ぶ事は善悪の判断よりも利害関係を踏まえた上での交渉能力であると、読みとおしていると、ある意味シンプルに理解しやすいのですが、問題は日本の外交能力の無さにかかってしまうという事なんですよねぇ、分かっているのにできないというか・・・

実際に出来るかどうかは横においておいて、読み物として十分に面白く書かれているので、極論ばかりがとびかう新聞やテレビ報道に何だかなぁと思う人は読んでみると、どの方向であっても極論を言っても始まらないよなぁと思えるので良いのではないかと。

第一講義 「孤立」と「自立」のどちらを選ぶか 領土問題と外交政策
第二講義 食料の自立はどうやって成し遂げるか TPPと日本の食糧安保
第三講義 「自立」のためのエネルギー政策とは 脱原発とエネルギー自給率100%は可能か
第四講義 「経済成長」と「財政再建」をいかに両立させるか アベノミクスの危険な落とし穴
第五講義 「核兵器信仰」は日本にどんな危険をもたらすか
日本自立のためのプーチン最強講義 もし、あの絶対リーダーが日本の首相になったら日本自立のためのプーチン最強講義 もし、あの絶対リーダーが日本の首相になったら
(2013/11/26)
北野 幸伯

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