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今日の読書 小説仮面ライダーディケイド 門矢士の世界~レンズの中の箱庭~/鐘弘亜樹 監修 井上敏樹

平成仮面ライダーシリーズの小説化企画、仮面ライダーディケイドを読みました。

仮面ライダーディケイドは平成仮面ライダーシリーズ10周年記念の企画物として、それまでの平成仮面ライダーを再構築して登場させるという事で、その後過去作をガンガン使う事になる企画として、本編の出来云々を横に置いて、東映にとっては商売にしやすくする企画としては非常に重要な作品となった事は間違いないでしょう。

しかし、正直出来云々を横に置いておきたいくらい、いろいろと整合性軽視であるとか、きちんとした終結をしなかったという事もあり、個人的には放り投げ感ありすぎて評価できない作品だなぁという思いは未だにあります。

まぁ、きっちりと収まりの良い形で終わらせなかった事も込みで、ライダー総登場させるには都合のいい作品扱いではありますけれどもね。

平成仮面ライダー小説企画はテレビ本編の設定をしっかりと踏まえて、その延長線上の1つのエピソード扱いする作品と、設定をいじって再構築する形にしている作品と大きく分けて2パターンありますが、ディケイドは完全に再構築版になりますね。

テレビ本編と大きな違いは、士の世界が完全に登場していて、そこでの士は通りすがりの仮面ライダーとして不遜にふるまう、いわゆる士とは違い、悩みを抱えて苦悩している若者の士、それがパラレルワールドである、それぞれの仮面ライダーの世界に足を踏み入れるといつもの自分とは性格も変化し、テレビ本編上の士のようにふるまうという事。

それぞれの世界を行き来するというよりも士の世界を中心に行っては戻ってという形になっているあたりの描写はなかなか面白いというか、日曜の朝のお子様向けよりは、内面描写に力点をおきやすい小説だからこそかなと思えますね。

また再構築系の共通点でもある登場人物の削減もここでは行われていて、主要登場人物は士の他には夏海、海堂、鳴滝、そして旅する仮面ライダーの世界は、電王、クウガ、カブトの世界で、それぞれの世界のライダーはテレビ本編が再構築してキャラが変わったり名前がカタカナ表記になったりしたのとは違い、基本的にそれぞれのオリジナルを踏襲したもの。

そしてテレビ本編では途中で放り投げられてしまった平成ライダーの世界を全て回った事による影響であるとか、鳴滝は一体何がしたかったのかというのもしっかりと答えが出されていて、物語の落とし所としてすごくすっきりしていて読後感が良いですね。

ディケイドは大人の事情などで途中路線変更があった感がありありでしたので、それも込みで放り投げるようなまとめ方になってしまったんですが、改めてこれを読んで大人の事情の悪い側面がないディケイドというのを見たかったなと思わされましたね。

かといって、この小説版をベースに膨らませて本編を作るとなると、日曜朝向けにしては暗い感じになりすぎるかなとは思いますが、少なくとも私はテレビ本編よりは小説版の方がしっかりとまとめたという意味で評価を上にしたくなります。
小説 仮面ライダーディケイド 門矢士の世界~レンズの中の箱庭~ (講談社キャラクター文庫)小説 仮面ライダーディケイド 門矢士の世界~レンズの中の箱庭~ (講談社キャラクター文庫)
(2013/04/11)
鐘弘 亜樹

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