今日の読書 義経幻殺録/井沢元彦
なんとなく、源氏関係の小説を読みたいなぁと思ったのと、井沢元彦の著書は結構手を出しているけれども、元々の作家デビューのきっかけになっているミステリーに関してはまだ読んでいなかったなという事で、歴史ミステリーの本書を読む事に。
義経が実は大陸に渡ってジンギスカンとして元の皇帝になっていたという、歴史上のネタがありますが、それとは別に義経が大陸に渡って、清王朝の祖先となっていたという証拠が見つかり、それを手に入れて新聞で発表するように言われた芥川龍之介が主人公になって、その歴史文書を手に入れ真贋を確かめてと動く事によって、事件に巻き込まれるというのが本筋になります。
義経についての物ではありますが、義経そのものに深く突っ込むと言うよりも、大勝時代の日本と清との関わりであるとか、この説を探るという事そのものが事件を呼び起こすという形ですね。
源氏関係のネタを強めにしている事を期待していたので、そういう意味では望んでいた方向性とは違うのですが、これはこれで、歴史に隠された謎というよりも、歴史を利用しようとする謎を暴こうとする事に力点をおくのも歴史ミステリーの形なんだなと言う事で、今までこういうタイプの歴史ミステリーというのは読んでいなかったかもしれないと。
義経が実は大陸に渡ってジンギスカンとして元の皇帝になっていたという、歴史上のネタがありますが、それとは別に義経が大陸に渡って、清王朝の祖先となっていたという証拠が見つかり、それを手に入れて新聞で発表するように言われた芥川龍之介が主人公になって、その歴史文書を手に入れ真贋を確かめてと動く事によって、事件に巻き込まれるというのが本筋になります。
義経についての物ではありますが、義経そのものに深く突っ込むと言うよりも、大勝時代の日本と清との関わりであるとか、この説を探るという事そのものが事件を呼び起こすという形ですね。
源氏関係のネタを強めにしている事を期待していたので、そういう意味では望んでいた方向性とは違うのですが、これはこれで、歴史に隠された謎というよりも、歴史を利用しようとする謎を暴こうとする事に力点をおくのも歴史ミステリーの形なんだなと言う事で、今までこういうタイプの歴史ミステリーというのは読んでいなかったかもしれないと。
![]() | 義経幻殺録 (講談社文庫) (1990/01) 井沢 元彦 商品詳細を見る |
- 関連記事