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今日の読書 義経はここにいる/井沢元彦

源氏関係のものを読みたいなぁという気持ちから、立て続けに井沢元彦の源義経を扱った歴史ミステリーを読みました。

『義経幻殺録』は義経に関するネタを使ってはいるものの、ベタな歴史ミステリーと違って、義経の謎そのものへの力点が少なかったのですが、こっちは現在(とはいっても描かれたのは昭和ですが)の事件と、歴史の謎を解く事が両方必要になるというか、歴史の謎を解く事が事件解決への鍵となるという、ベタな歴史ミステリー。

義経が奥州平泉で死んだのではなく、生延びて北に逃げたという事を軸に、何故義経の死が生存説というものが出回っているのか、物証や文献などを検証していくというもの。

検証過程で、怨霊が重要な要素になる事や、通説となるものを規定している歴史学者の言い分への批判は、そのまま逆説の歴史シリーズで書いている物ばかりで、井沢元彦が書いているよなぁと認識しやすいものになっていますね。

小ネタとして、『義経幻殺録』の宣伝が入っていたりというものまで含めて、探偵役が名探偵扱いであったり、読みたいタイプの歴史ミステリー作品になっていて楽しく読めましたね。

怨霊というキーワードが判官贔屓という物につながり、そういう思想が出来上がるというのが、日本人らしいなと納得できるものになっているのは、怨霊信仰というものをネタにする物を読んできていて、すっかり頭の中に入っているからというのもあるのかもしれないなぁと思うと同時に、無意識の怨霊信仰が残っているから、無意識な分だけ余計に他文化の人間に対して説明しにくい概念であり、歴史の政治利用を許してしまうんだよなぁって余計なことまで思わずにはいられなかったり。
義経はここにいる (講談社文庫)義経はここにいる (講談社文庫)
(1992/11)
井沢 元彦

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テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

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