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今日の読書 関東戦国史と御館の乱 上杉景虎・敗北の歴史的意味とは?/伊東潤・乃至政彦

歴史の敗者に光を当て、特に初期作品は関東を舞台にした歴史小説を書いている作家の伊東潤が小説の題材として上杉景虎について調べる過程で知り合った在野の歴史家である乃至政彦が共著という形で、御館の乱は注目度が低いが歴史上非常に大きな意味があったというのを説明するためにまとめた一冊になります。

御館の乱は上杉謙信の後継者あらそいを上杉景勝と上杉景虎が争った、いわゆるお家騒動くらいのイメージになっています。

しかし、単なる後継者争いにしては、不可解な事が多過ぎるし、事は上杉家の話だけではなく、近隣である武田家や北条家との関係性を含んで多くの者を巻き込んでしまっている。

そのため、関東全般が戦国時代に負けて行った事につながったという大きな歴史の転換点、仮にここを上手く乗りきっていて、上杉家、武田家、北条家がきちんと連携をとれていれば・・・と思わせるものが沢山ありすぎるという形にもっていっています。

本書では、御館の乱そのものの前段階から、上杉家だけではなく、北条家、武田家の関係性、ぶつかり合いと織田家の躍進やその後の豊臣家の動きなど含めて説明し、御館の乱についての諸説とどの説が一番整合性があるかを検証しています。

伊東潤はこのあとに、上杉景虎を主人公にした歴史小説を出版していて、私は先にそれを読んでいるので、なかなか楽しかったですね。

個人的に、もし関東が上手くやれていたらという歴史ifは関東の人間としては本当に勿体なかったと思わずにはいられなかったり。

第1章 甲斐・相模・越後の相克 関東戦国史の開幕
第2章 北条三郎から上杉景虎へ 越後に向かった十七歳の貴公子
第3章 迷走する上杉家と「越相同盟」の破綻
第4章 上杉謙信と二人の養子 景虎を脅かす景勝の存在
第5章 大乱前夜、上洛か越山か?
第6章 謙信死す!「御館の乱」勃発
第7章 上杉景虎敗北す! 勝敗を分けた北条・武田の動向
終 章 歴史の分岐点としての「御館の乱」
関東戦国史と御館の乱 ~上杉景虎・敗北の歴史的意味とは? (歴史新書y)関東戦国史と御館の乱 ~上杉景虎・敗北の歴史的意味とは? (歴史新書y)
(2011/02/05)
伊東 潤、乃至 政彦 他

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ジャンル : 小説・文学

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