今日の読書 サヴァイブ/近藤史恵

自転車ロードレースを題材にしたミステリーの『サクリファイス』『エデン』に続くシリーズ第3弾ではありますが、続編という形ではなく、スピンオフの短編集になりますね。

登場人物の、特に『サクリファイス』よりも過去のお話をメインにしています。

自転車ロードレースという、ヨーロッパではメジャー、日本ではマイナー競技という事での違いであるとか、団体競技と個人競技のどちらの性格も兼ね合わせているが故の選手の葛藤であるとか、競技について詳しくなくても引き込まれるのは、このシリーズに共通していますね。

マイナー競技故の事ではありますが、スポンサーという大人の事情で競技の公正性をゆがめる事もあるというのが、現在の日本のマスメディアの大人の事情優先主義、捏造でもなんでも構わないから、とにかく人気者を作る、もしくは人気があるという事にして、あたかも既成事実かのように扱い続けるという事とリンクしているなぁと思ったり。

それでいて、持ち上げるだけ持ち上げて、採算が取れなくなったらばいきなり梯子を外すとか。

1つの競技の中にある多くの思惑が楽しめる1冊ですね。
サヴァイヴサヴァイヴ
(2011/06)
近藤 史恵

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「サヴァイブ」近藤史恵

他人の勝利のために犠牲になる喜びも、常に追われる勝者の絶望も、きっと誰にも理解できない。ペダルをまわし続ける、俺たち以外には―。日本・フランス・ポルトガルを走り抜け、瞬間の駆け引きが交錯する。ゴールの先に、スピードの果てに、彼らは何を失い何を得るのか。 自転車ロードレースの世界で奮闘する若者を描いたシリーズ小説の三作目。 前二作は長編でしたが本書は六短編を収録したスピンオフ的なショートス...

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No title

色々なタイプの人物に焦点があてられ、バラエティーに富んでいました。
ペダルをひたすら回し続けることによる爽快感が伝わってきました。
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。

Re: No title

それぞれの立場の違う選手にスポットを当てて、立場が違うからこその競技に対する姿勢の違いであるとか、向き合い方の違い、プロというお金が絡んでくるからこその大人の事情とか、上手く扱いながら自転車競技に対する興味を持たせようという形で面白い作品ですよね。

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