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今日の読書 妖怪の宴 妖怪の匣/京極夏彦

『妖怪の理 妖怪の檻』に続く、化け物、お化け、幽霊といった妖怪界隈について考えるというもの。

筆者本人は論文や評論でも無ければ、エンターテインメントでもミステリーでもないから何かが解決するわけでもなくどんでん返しも無い、要は無駄なものだと書いていますが、真面目に考察すればするほどそんな意味あるのか?何か生産的なことが行われているのか?と疑問に思う分野となってしまいますが、十分に学術論文なんじゃないかなと思って読めるものですね。

妖怪やお化けというものは、芸能が絡んで定着している分野なだけに、考察の中に水木しげるのゲゲゲの鬼太郎という分かりやすく妖怪分野のものだけではなく、化けると言うところから、ウルトラマンや仮面ライダーというような変身特撮ヒーローでの変身の定義やらなにやらを考察しているので、お高い学術論文ではありませんが、いわゆる文系学問分野って、正解があって無いようなものでもあり、お化けや幽霊の証明と言うことであれば理系分野と言うことにもなりますが、実際に存在を肯定することは現段階ではあり得ないという前提とともに、信じられている根拠、もしくは信じられてきた事によって、どう暗黙の了解であるとか、共有イメージが出来上がってきたのか、その歴史的背景なんていうのを取り込んでいて面白く読めますね。

学問分野というのは、人の役に立つものであることが好ましいものであるというのは正しいと思いはしますが、全てが全て役に立つという事を目的とするとまた手段と目的が入れ替わるような状況が出来上がり味気ないと思ったりします。

文系学問分野って、ある意味こういった無駄と思えることをどれだけ大真面目に、かつ決めつけをなくして考察できるかというものだと思い、ある意味結論が絶対に必要だと考える人には向かない分野なのかもしれないと勝手に思ってみたりします。

化け物であるとか、幽霊というようなもの、またそういったものでイメージされるものや言葉ということに興味を持ち大真面目に考えるというのが楽しめる人は読んで楽しめる一冊だと思います。

0 妖怪の周辺を回ってみる
   妖怪を消費する

1 化け物について考えてみる
   辞書の化け物を渡り歩く
   日常語の化け物を渡り歩く
   化け物からお化けへ
   お化けから幽霊へ
   変形・変身・変装
   化けるということ
   化かすということ

2 幽霊について考えてみる
   霊という発明
   命について
   気について
   魂について
   心霊について
   心霊・心理・精神、そして神経
   最後に霊について
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