今日の世界規模 METAL RESISTANCE/BABYMETAL


日本人アーティストで初めてイギリスはロンドンのウェンブリーアリーナ公演を成功させたBABYMETALの2枚目のアルバムになります。

なんだか日本での売れ行きよりも、海外での売れ行きが話題になるくらい日本人としては異例のヒットになっているようで嬉しいような日本国内でももっと普遍的に知名度が上がっても良いんじゃないのと思ったりいろいろとありますが。

BABYMETALはヘビーメタルダンスユニットでありカワイイメタルと海外では説明しているようですが、ようはアイドルとヘビーメタルの融合、この組み合わせは前例はあるもののメタル一辺倒でやりきるという前例はなく、多分に企画物色が強いには強いものの、それを逆手にとって自由にやってアイドルとメタルの両方の良いところ取りに成功したという希有な例ですね。

アイドルとアーティストの良いところ取りを狙って、どっちつかずに撃沈という例は枚挙にいとまが無く、長年やっているアイドルの多くは脱アイドル狙いで撃沈でおしまいというのもね。

海外での成功も合わせて、BABYMETALの2年ぶりの新譜はどうなるのかと心配な部分もありましたが、良いところ取りのバランスを崩すことなく、他の多くのメタルバンドでは不可能なメタルのサブジャンルの展示会的に幅広く取り入れた1枚にまとめてきました。

ヘビーメタルというジャンルは基本的に狭いジャンル、少なくともバンドやアーティストにはイメージとして求めている以外の方向性にむくことを極端に嫌がられる事が多く、それこそジャーマンメタルの象徴とも言えるHelloweenなんて企画物としてアコースティックアルバムを作って、ホーンセクションを入れたりするとそれだけでボロカスに言われてしまうくらい聞き手側の柔軟性に乏しいジャンルですね。

日本のいわゆるJ-POPであるとかアイドルというのは、ジャンル分けそのものが何の音楽をやっているかよりも誰がやっている音楽かが重要視されるというきらいがあり、逆にそのせいで節操なく柔軟に良いと思った物は何でも取り入れることが可能という伝統があり、日本ではそれが当たり前になっている事が、海外ではなんじゃそれとインパクトを与えるに十分な物になっているようですね。

そんなわけで、海外ではヘビーメタルという柔軟性に乏しいジャンルに、一番ジャンルを柔軟な日本のアイドルがヘビーメタルで踊るというインパクトと、ヘビーメタルと一括りにしても実はジャンル内ジャンルが沢山あるから、それぞれ細分化したリスナーに対して壁をぶち壊させるというインパクトもあったのではないかと思えます。

海外での成功を受けて、海外向けに変にカッコつけるようなベタに直球にメタルに振りきれるのではなく、前作を踏襲しつつ、メタルのサブジャンルの掘り下げに成功したのが本作ですね。

1曲目にすでにライブでやっているだけではなく、ライブDVDに収録されていて、DragonForceのサム・トットマンとハーマン・リとコラボしたRoad of Resistanceと王道メタルアンセムで始まり



2曲目でアルバム発売よりも先行してMVが公開されていたKARATEと続くという、すでに知っている曲から始まるあたり狙っているのでしょうが、聞き手としてすっと入っていけますし、この2曲はフェスのように時間が限られているところでもやっていきそうだなと思える曲ですね、とくにこの曲はKARATEだけあって日本だよなって意識させる曲ですから、海外受けは良さそうですし、かっこよさと、ある種のツッコミどころと良い感じに兼ね備えていますし。


3曲目のあわだまフィーバーはギミチョコ!!に通じる中毒性がありますし、4曲目のヤバッはスカコアっぽい曲でメタルの範疇に入れて良いのかどうかのボーダーラインなのかなと思うのですが、これを聴いていると歌詞が『気になっちゃってどうしよう』というのがあるせいで、富士サファリパークのCMが頭に浮かんでくると言う謎の現象があり困っています(苦笑)

5曲目のAmore-蒼星-はど直球のメロディックスピードメタル。

SU-METALのソロというのもあり、紅月に近い感じではあるものの過剰なまでのメロスピとかなり踏み込んだ感じになっていて個人的には嬉しくなる曲ですね。

6曲目は感動させる曲から一転してネタ曲、アルバム収録曲が発表されたときになんじゃこれと一番衝撃を受けたタイトルのMETA!メタ太郎。

メタルのサブジャンルとしてはバイキングメタルだそうですが、私はバイキングメタルは詳しくないので道とも言えず、昭和の特撮ソングというか少年少女合唱団がコーラスに入っている系というかタロウというだけでウルトラマンタロウが頭をよぎりますね、童謡っぽいというかカモメの水兵さんあたりも頭をよぎる。

こういう曲は普通のメタルバンドでは不可能ですね、タイトルだけ見たときはYUI-METALとMOA-METALの2人のBLACK-BABYMETALの曲かと思っていたのに違ってそれも驚きましたが。

7曲目のシンコペーションは日本盤だけに収録されている曲らしく、かっこよくて良い曲だと思うのですが、海外受けよりも日本受けする曲との判断らしいですね、いわゆるヴィジュアル系を意識している曲らしいとのことですが、それはそれで海外受けしそうだと思うのですが違うと判断されるんですねぇって。

8曲目のGJ!と9曲目のSis.AngerはBLACK BABYMETAL曲でGJ!はラップメタルでSis. Angerはブラックメタルで曲としてGJ!は4の歌のように楽しい曲でSis.Angerは文字通怒っている曲ですが、怒っている方向性はポジティブで若い2人には許される範疇という感じで2曲に振れ幅があってライブでの使い勝手がよさそうですね、さすがに高校生になって、おねだり大作戦はきつくなってきますし上手く年相応にシフトするために用意された曲、Sis.Angerとタイトルを見たときはMetallicaのSt. Angerっぽい曲かと勝手に思いましたがタイトルが似ているだけでした(笑)

10曲目のNO RAIN NO RAINBOWはファーストアルバム発売よりも先に出ているライブDVDにも収録されていながら前のアルバムには収録されなかったので収録されない曲扱いなのかと思っていましたが、今回は入りましたね。XのENDLESS RAINを狙っているんじゃないかと思った曲なんですよね。

11曲目のTales of The Destiniesはプログレッシブ・メタルですね、よくもまぁここまで振りきれたプログレをやるものだというくらいプログレ、サブジャンルを幅広く拾っていくからこそというか、拾うにしても振れ幅がありすぎるだろうと思うくらいですねぇ。

最後の曲はTHE ONEで壮大で大仰としたメタルアンセム、メタルアンセムで始まりメタルアンセムで終わるという感じになっていて海外向けに英語が多めな曲になっていますね。


今作も2年待たされただけのものはあったなと思えるアルバムでした。

純粋にBABYMETALを楽しむもよし、元ネタとなるジャンル探しをしてメタルを聞きまくるもよし、逆にメタル好きがアイドルの方に進んで行くもよし、いろいろな可能性を秘めているとは思います。

初回盤のDVDにはTOKYO METOROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2015のライブ映像が入っているのですが、なかなか盛況ですし、ウォールオブデスが起こったりとみんな元気だなぁって(笑)

ライブ映像が多く発売されていますが、今までは楽曲が少ないので順番の違いや時期によっての成長具合くらいの差しかなかったのが不満点であったりしましたが、これでライブもどの曲をやるのかという楽しみも増えるんだろうなぁと思います。

私は在宅派なのでライブでどうこう言う資格は無いんですけれどもね。

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