今日の読書 世田谷一家殺人事件 15年目の新事実/一橋文哉

2000年に東京都世田谷区で起きた一家四人の惨殺事件、指紋も残っていれば遺留品も残っていて証拠も証言も沢山集まってきたにもかかわらず、未だに解決されていない。

一家惨殺事件という事件の残虐性というだけではなく、何故簡単に解決できそうな条件があるのにも関わらず未解決なままなのかとしてインパクトを与えましたが、本書はその未解決事件の真相が明らかになったというノンフィクションになります。

ノンフィクションという事ですが、何よりも問題なのは事件が解決されていないので書かれていることの信憑性がどこまであるのか、真相が明らかになっているのならば事件も解決されるものでは無いのか?と言うことがどうしても頭をよぎりますね。

これが、解決した事件の検証であるのならば犯人が分かっていると言うところから出発出来るので、ある意味解釈論の1つとして成立はするのでしょうが、これはどこまで信用していいのか分からないというのが正直なところ。

一応警察発表は警察発表としてあり、履いていた靴跡から韓国製のテニスシューズと言うことと、海外へ逃亡されたと言うところと照らし合わせて、実行犯が韓国人であるという事は一定以上の信憑性はあると考えられるとは思っています。

事件を分析する上で、常識と非常識で照らし合わせながら犯人を推測する過程で、その常識非常識の分類そのものが日本人を基準に考えた事が初動捜査の失敗に繋がったと考える事も容易ですが、それはそれとして何よりも本書が信憑性があるのかどうか判断に困るのは、著者が犯人だと目星をつけた相手と接触をして話を聞いているという事ですね。

どう考えても怪しいと思える情報が集まり実行犯だと確信したとしているのならば、それだけ怪しい条件があるのならば、何で逃げ切れるの?韓国に逃げっぱなしならばともかく、再入国もしているとなると何で警察は拘束できないの?と証拠の法は山ほどあるからには無理筋で捕まえてから後付けで逮捕という、常套手段でも使えば良いんじゃ無いの?となってしまうんですよね。

そして、実行犯と黒幕が別にあり、それが新興宗教関係の日本名を通名としている韓国人であるとして、やはりこっちも接触しているのですが、いろいろと露骨に確信に至る根拠を出しまくっているのですが、じゃあ何でそれだけ揃っていて逮捕できないの?とどうしてもなってしまうんですよね・・・

まぁ新興宗教であり、さらにヤクザにまで繋がるという事で、存在自体が何で捕まらないの?ってなってしまうので、何となく捕まらない根拠っぽくもなってしまうんですかね。

とにもかくにも、未解決事件は事件が解決しない事には正しいのかどうか証明できないというのがノンフィクションとして困りどころですね。

まぁ実行犯の残虐性を説明するには一定の説得力のある犯人像ですが、犯人像に説得力があるからといって本当に接触したのか想像の産物なのか読み手は判断のしようが無いのですよね・・・


序 章 刺客
     実行犯は死んでいた!?
     韓国から来た「殺し屋」
第1章 凶行
     一か所だけ凶器が違う?
     少女は命乞いをさせられた?
     侵入口は玄関か浴室の小窓か
     最初に殺した人物は・・・
     ハムやメロンを皮ごと囓る
     犯人の探し物は何だったのか?
第2章 誤算
     犯行を自供した男
     宮澤家周辺で頻発したネコ虐待
     3D画像が映し出した狂気
第3章 迷走
     有力証拠は韓国限定の靴
     ヒップバッグは微物の宝庫
     外国人犯行説に傾斜する警察
     密かに韓国に捜査員を派遣
     母方は南欧人の落とし穴
第4章 兵士
     キムタクのドラマにそっくり
     21世紀が来る前に殺ってしまおうか
     ジャンパーに韓国の土砂
     軍隊用品が慰留された理由
     紙コップ作戦の失敗
     指紋がついに一致した!
     台北を経てロサンゼルスへ
第5章 接点
     アニメ制作に夢中だった夫
     泰子さんに掛かった脅迫電話
     宮澤家の転居先は未定だった
     ついに姿を見せた主犯
     逃走先にあったものは
第6章 真実
     米国で作られた殺人兵士
     アジトから消えた「安」という男
     金田は宗教団体の幹部だった
     事件前に深夜帰宅が続いた理由
     カネ目当ての犯行だった!?
第7章 復讐
     福岡に現れたクレージーなヤツ
     コリアンタウンで迎えた男は
     「十人はあの世に送った」
     ついに黒幕が登場!
     「恨みを晴らしに来た」
     スリリングな攻防戦
     「黒幕」の死で・・・
     モノレール内の激突
最終章 亡霊
     浮上した元大物組長
     李はカンボジアから来た

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