今日の読書 なぜ私は韓国に勝てたか 朴槿恵政権との500日戦争/加藤達也

日頃からマスメディア全般で、政府筋がなにがしかの反論があったりすると、権力による言論弾圧であるとか、まるで日本は戦時中に戻ったかのようだというような扱いをすることがあります。

言論の自由は大切なものであると思いますし、権力による言論弾圧はあってはならないことであるとも思います。

もちろん、自由の裏には責任というものがしっかりと貼り付いていて剥がせないものであり、根拠のない誹謗中傷やデマに関しては自由に流布して言いものではないという事を忘れて自由だけ謳歌しようという者に自由を語る資格は無いと思いますが、それとは別として批判のための批判の定番である、日本の戦時中にたとえた形の批判というものは、もちろん歴史に学ばなければいけないことは多々あるという前提は理解できますが、同時に当時生まれてもいない人が例えに使うには無理がありすぎるのではないかとしか、定型文過ぎて逆に思考停止しているようにしか、私には思えません。

それこそ、リアルタイムで起きていて、リアルタイムで経験している人が多い事と比較対象にすべき事であると思うのは私だけでは無いはずです。

言論弾圧や言論の自由というものだけではなく、やれ戦争がどうこうであるとか、徴兵制が復活するとか騒いでいる人などは、自分が生まれる前の事例を引っ張ってくるのではなく、リアルタイムで戦争をしているところをしっかりと伝えたり、それが日本に当てはまるならばどういう状況なのか、また徴兵制を絶対悪と定義づけたいのであれば、同時に現在徴兵制を行っている国について徹底的に調べ上げ、それがどういった問題を引き起こしているか、そしてその上で絶対悪と定義づけたいのであれば、その徴兵制を敷いている国については国自体を絶対悪であると位置づけた上で、日本はその絶対悪に対してどうつきあうべきか、または、距離をしっかりとるかという議論をして欲しいと思っている人は私だけでは無いはずです。

ようは、こと日本国内の問題点が起きた時に、決まり事のようにリアルタイムでしっかりと社会人としての経験している人がほとんどいないはずの時代に当てはめて批判するのではなく、もっと現代の社会に即した批判をすべきであり、言論の自由が保障されていない国なんていうのは、国外に例があるのですから、そういった問題が出た時は日本も、ああいった国外問題が他人事では無くなるぞというような警鐘をした方がリアリティがあるのではないかと思ったりします。

と言うことで、言論の自由の侵害、そして昨今騒がれているヘイトスピーチであるとかヘイトクライム、この両方の事例として分かりやすい事件として、産経新聞の記者である著者が、韓国で朝鮮日報に書かれた記事を翻訳したと言うことで、名誉毀損で訴えられた事件というのは、言論の自由であるとか人種差別問題として大々的に検証するに値する事件であったと思います。

この事件は、日本人の感覚では理解できない事、公正性や公平性を著しく欠いていることとして特徴的なのは、翻訳元は何一つおとがめが無かった事。

そして、翻訳した記事は沈没の事故があった時に朴槿恵大統領が空白の7時間というものがあり、その時間に何をしていたかとして、下衆な噂が出ているというものでしたが、それが名誉毀損にあたるという訴えが当事者が訴えを起こすのではなく、他人が名誉毀損で訴えることが可能という韓国国内の法律上の問題があり、訴えた側は、日本の産経新聞は右翼新聞だから絶対悪であるからこそ訴えるに値するということで、日本語で書かれた記事を再翻訳したものしか読んでいないのに訴えてくると言う無理筋であった。

しかし、無理筋の訴えであっても、それが日本人だから訴えるに値すると言うことが社会的に黙認されているという、国籍差別があり、差別的な考え方を持っていない一般人であったとしても、それを表沙汰にすると社会的に抹殺されるだけの世論形成がしっかりとなされていたと。

そういった無理筋な訴えであったが、世界的に言論の自由の侵害というのが広がってしまって、何とかそれを治めようと言う形で決着していくという物になりますが、日本も他人事では無く、こういう人権侵害があってはいけないと言うことを周知するためにも、もっとマスメディアが一丸となって日本国民報せる義務があったんじゃないかと思わずにはいられない事件ですね。

もし、今の日本が言論の自由が許されていない国になっていきそうだという不安を持っている人、もしそうなった場合どういうことが想定できるのかというのを気にしている人、法治国家というものが形骸化してしまったらばどうしようと心配している人、その1つの答えを知るには非常に貴重なサンプルになると思いますので、一読しこういう風にならないように世論を形成しましょうと広めると良いと思います。


韓国は法治国家に非ず 序文に代えて
第1章 3つのコラムが存在した
第2章 加藤さん、謝った方がいい
第3章 法廷に立つユニークな人々
第4章 情治主義の国
第5章 検察の焦り
第6章 韓国はこれからも韓国なのか

テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

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