今日の読書 等伯/安部龍太郎

戦国時代の絵師である長谷川等伯を主人公にした歴史小説であり、直木賞受賞作品になります。

戦国時代を舞台にする歴史小説は歴史小説というジャンルの中でも、全部読もうと思う気すらわかないくらい山ほどあふれかえっていますが、概ね戦国武将を主人公にしたものになります。

いわゆる大名じゃなくても、その部下に当たる武将達も有名どころに枚挙に暇がないだけではなく、一般的な知名度は低く知る人ぞ知るというような存在まで、よく掘り起こすものだというくらいかかれまくっていますが、そういった戦国時代を舞台にしながら主人公は絵師というのが珍しいですね。

絵画に興味がある人ならば、等伯は有名人であり、「松林図」は日本絵画史上に残る作品なんでしょうが、私は美術関係に詳しくないので、なんとなく見た事があるけれども、それが等伯の作品と直結するレベルでは無い程度の認識。

等伯に関する知識はほぼ皆無の状態でしたが、能登の武士出身の等伯が商人に養子に出され、絵仏師として道を歩き出してから、都で絵師になる夢を叶えていく過程は、戦国時代そのもの、織田信長の比叡山焼き討ちに巻き込まれてみたり、千利休と交流ができたが故に、豊臣秀吉の晩年の暴走に巻き込まれたりと、ある意味では知っている出来事と重なるので、読んでいて分からなくなるという事は全くなく楽しめました。

絵師の物語ではあるものの、絵師は絵師で実力があればそれで話が済むのでは無く、ガッツリと権威となっていた狩野派との謀略に巻き込まれたりと、やっている事の基本はすごく普通に戦国時代の歴史小説ですね。

いわゆる戦が絵であるということで、自分の道を究める事と、そのために政治にも巻き込まれていくということは、剣豪武将の物語を読んでいるとノリは一緒であり、燃える展開といっても差し支えないですね。

賞をとったから面白いと直結するわけではない事くらいわかりきっていますが、直木賞受賞作品という看板を先に知った上で、ハードルを上げて読んでも全く問題なく楽しめる作品でした。

テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

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