今日の読書 まことの華姫/畠中恵
弱気な芸人月草と、外見は良いが口が悪い姫様人形のお華のコンビが江戸は両国で活躍する時代小説ミステリーの連作短編集になります。
江戸時代に腹話術という単語がまだないからと言う事なのか分からないですが、腹話術師が探偵役をすると言う事で、我孫子武丸の人形シリーズが頭をよぎりましたが、基本人形の方が口が悪くて操っている方が気弱というのは共通するところですかね、人形が強気じゃなければ腹話術師というキャラ設定が面白くないというのはありますからね当然ではありますが、我孫子武丸の人形シリーズは腹話術人形は鞠小路鞠夫という男の子の人形だったのが、こちらは姫人形という事で、その設定だけで謎解きでは無く普段の芸人としての立ち位置が別物になっていますね。
真実を見通す事ができると噂の『まことの華姫』と呼ばれ、見世物小屋で人気になり、芸を見せているのだけれども、客も話しに割り込みまくりな状況で、噂を本気にした客がまことを見通して欲しいと事件を持ち込んできて、あくまでも芸であって真実が分かるわけでは無いと断りながらも事件を解決してしまうというのが基本的な流れになります。
そこに月草が人形遣いの芸人になった経緯などが絡んでくるというものですね。
畠中恵は時代小説に謎解き要素を入れた作品が多いですが、その中でも本格ミステリー色の強い作品ですね。
何気にシリーズが進むと、謎解き要素が薄まっていくのも畠中恵作品の傾向ではありますが、この作品がシリーズ化されるとすると、そうはならなそうかなぁとは思います。
江戸時代に腹話術という単語がまだないからと言う事なのか分からないですが、腹話術師が探偵役をすると言う事で、我孫子武丸の人形シリーズが頭をよぎりましたが、基本人形の方が口が悪くて操っている方が気弱というのは共通するところですかね、人形が強気じゃなければ腹話術師というキャラ設定が面白くないというのはありますからね当然ではありますが、我孫子武丸の人形シリーズは腹話術人形は鞠小路鞠夫という男の子の人形だったのが、こちらは姫人形という事で、その設定だけで謎解きでは無く普段の芸人としての立ち位置が別物になっていますね。
真実を見通す事ができると噂の『まことの華姫』と呼ばれ、見世物小屋で人気になり、芸を見せているのだけれども、客も話しに割り込みまくりな状況で、噂を本気にした客がまことを見通して欲しいと事件を持ち込んできて、あくまでも芸であって真実が分かるわけでは無いと断りながらも事件を解決してしまうというのが基本的な流れになります。
そこに月草が人形遣いの芸人になった経緯などが絡んでくるというものですね。
畠中恵は時代小説に謎解き要素を入れた作品が多いですが、その中でも本格ミステリー色の強い作品ですね。
何気にシリーズが進むと、謎解き要素が薄まっていくのも畠中恵作品の傾向ではありますが、この作品がシリーズ化されるとすると、そうはならなそうかなぁとは思います。