今日の読書 エウレカの確率 経済学捜査員VS談合捜査/石川智健

行動経済学者であり捜査一課の刑事である伏見守を主人公とするエウレカの確率シリーズの3作目になります。

合理的犯罪者を経済学を使って解決するスタイルのシリーズ、今回は自殺と判断された建設会社の社員の死を自殺ではなく他殺であると、伏見が捜査をする中で、別件で建設会社が絡む事件が合わさり同時進行で進んでいくというものになります。

談合捜査とタイトルにある通りに、建設会社の談合が絡んできて談合は犯罪であるというのと同時に談合というシステムが無くなった事によるダンピングの横行という、世の中単純な善悪二項対立構造ではないというあたりも絡んできます。

経済学の知識を使って事件を解くシリーズですが、そのものずばり会社絡みの経済犯罪となると噛み合わせもよく、経済学で言う合理的判断と不合理的判断との使い分けが分かりやすく使われていますね。

行動経済学に関するテキストは何冊か読んでいますし、実際に本書の参考文献の中にも私が読んだものもありますが、実際行動経済学で分かってきた事、それまでの伝統的な経済学が合理的一辺倒ではなく不合理も混ざっている、また不合理の理由もある程度説明出来るとまでは分かっていても、じゃあ行動経済学を使って経済政策に組み込もうとするならば、どう使えば良いのかというのが個人的には思いつかなかったのですが、むしろこのシリーズを読んだ方が実際に有効に使う事ができているなぁと感心するばかりですね。

改めて、経済学って分析手法であって、こうすれば上手くいくというのを考えるよりも失敗分析に長けているのではないかと思ってしまったり。

私はほんの少しだけ経済学を囓っているので、専門用語も混みで楽しめますが、あまり知らない人もなんとなく理解するのには、変に経済学のテキストを読むよりも理解できるかもしれないと頭をよぎりましたが・・・さすがにそう思うにはバイアスが掛かっているなと。

テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

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