今日の読書 本バスめぐりん。/大崎梢
大崎梢作品は自身が本や勤めの経験があるというのもあり、本に関わる職業についている人を主人公にする作品が多く、読書の楽しさを普及しようという意図も込められているなぁと感じる事が多いですすが、今作の舞台は移動図書館になります。
定年退職後、全く会社勤め時代と畑違いである移動図書館の運転手となったテルさんと、40歳年下で娘というにしても若い先輩図書館司書ウメちゃんが移動図書館で市内を循環していく中で出会った気掛かりな事、ちょっとした事件などを解決する日常の謎系のミステリー小説の連作短編。
横浜市の隣にあるという種川市はかつては高級住宅地ともてはやされた事もあったが、かつて移り住んできた人達がそのまま年を重ねて街そのものも老朽化した感じが有り、交通インフラも駅の近くはともかく駅から離れるとなかなか生活環境が厳しくなっていくという、昨今のニュータウン問題というか、バスに頼らないと陸の孤島と化すあたりは親近感のある問題に思えたりもしますね。
私は利用した事がないですが実際にうちの市内にも移動図書館があり、移動図書館の重要性というのも知るきっかけになり興味深いのですが、移動図書館を中心にちょっとしたコミュニティになっていると私にはハードルが高いなぁと思ったりはしましたね、幸いにしてうちから図書館は歩いて行ける範囲にあるので問題はないのですが。
作品内に、少しだけですがお薦め本みたいな会話でいくつかの作品があったりもするので、これをきっかけに興味を示す人がいるといいなと狙っているのは感じましたね。
宮部みゆきの『蒲生邸事件』とか東野圭吾の『新参者』ミヒャエル・エンデの『モモ』とか私でも読んでいるくらいのメジャーどころが目立っている辺りも新規掘り起こし狙いが分かりやすいですし。
定年退職後、全く会社勤め時代と畑違いである移動図書館の運転手となったテルさんと、40歳年下で娘というにしても若い先輩図書館司書ウメちゃんが移動図書館で市内を循環していく中で出会った気掛かりな事、ちょっとした事件などを解決する日常の謎系のミステリー小説の連作短編。
横浜市の隣にあるという種川市はかつては高級住宅地ともてはやされた事もあったが、かつて移り住んできた人達がそのまま年を重ねて街そのものも老朽化した感じが有り、交通インフラも駅の近くはともかく駅から離れるとなかなか生活環境が厳しくなっていくという、昨今のニュータウン問題というか、バスに頼らないと陸の孤島と化すあたりは親近感のある問題に思えたりもしますね。
私は利用した事がないですが実際にうちの市内にも移動図書館があり、移動図書館の重要性というのも知るきっかけになり興味深いのですが、移動図書館を中心にちょっとしたコミュニティになっていると私にはハードルが高いなぁと思ったりはしましたね、幸いにしてうちから図書館は歩いて行ける範囲にあるので問題はないのですが。
作品内に、少しだけですがお薦め本みたいな会話でいくつかの作品があったりもするので、これをきっかけに興味を示す人がいるといいなと狙っているのは感じましたね。
宮部みゆきの『蒲生邸事件』とか東野圭吾の『新参者』ミヒャエル・エンデの『モモ』とか私でも読んでいるくらいのメジャーどころが目立っている辺りも新規掘り起こし狙いが分かりやすいですし。
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