今日の読書 四月は霧の00密室/霧舎巧
私立霧舎学園ミステリ白書シリーズの1作目になります。
いわゆる新本格ミステリブームが一段落していた2002年から開始されたシリーズは、金田一少年の事件簿や名探偵コナンといったミステリマンガでミステリに興味を持った層が小説ではどうなのかと手に取りやすいとっかかりとなる作品をと意図して書かれたシリーズであり、少年マンガ的な入り口として学園を舞台にした恋愛要素を強めに入れて、それでも謎解きをしっかりと扱う新本格ミステリとしての作りはしっかりとするというものになります。
著者のデビュー作から続いた《あかずの扉》研究会シリーズは、研究会のメンバーが探偵役として複数存在し、ホームズとワトソン型の探偵と助手という関係性の上で成り立たせているわけではないのは、同じで今作も探偵役が2人登場、1人はまだ探偵役をやりきろうとは考えていないものの、結果的に競う形で推理していくものになり、間口を広げてマンガから小説へと流れる読者狙いをしていて、舞台装置やらなにやらはマンガ的ではあるものの、謎解き要素、今回は密室の謎も密室として成り立つ条件からトリッキーな事を仕掛けています。
狙って初心者向けにしているだけあって、良い意味で気楽に読み進めることが出来ますが、その中身はしっかりと新本格ミステリらしくベタな謎解き要素もあり、肩肘張らないものを読みたいという気分を非常によく満たしてくれました。

いわゆる新本格ミステリブームが一段落していた2002年から開始されたシリーズは、金田一少年の事件簿や名探偵コナンといったミステリマンガでミステリに興味を持った層が小説ではどうなのかと手に取りやすいとっかかりとなる作品をと意図して書かれたシリーズであり、少年マンガ的な入り口として学園を舞台にした恋愛要素を強めに入れて、それでも謎解きをしっかりと扱う新本格ミステリとしての作りはしっかりとするというものになります。
著者のデビュー作から続いた《あかずの扉》研究会シリーズは、研究会のメンバーが探偵役として複数存在し、ホームズとワトソン型の探偵と助手という関係性の上で成り立たせているわけではないのは、同じで今作も探偵役が2人登場、1人はまだ探偵役をやりきろうとは考えていないものの、結果的に競う形で推理していくものになり、間口を広げてマンガから小説へと流れる読者狙いをしていて、舞台装置やらなにやらはマンガ的ではあるものの、謎解き要素、今回は密室の謎も密室として成り立つ条件からトリッキーな事を仕掛けています。
狙って初心者向けにしているだけあって、良い意味で気楽に読み進めることが出来ますが、その中身はしっかりと新本格ミステリらしくベタな謎解き要素もあり、肩肘張らないものを読みたいという気分を非常によく満たしてくれました。
- 関連記事
-
- 今日の読書 六月はイニシャルトークDE連続誘拐/霧舎巧 (2017/05/30)
- 今日の読書 五月はピンクと水色の恋のアリバイ崩し/霧舎巧 (2017/05/29)
- 今日の読書 四月は霧の00密室/霧舎巧 (2017/05/26)
- 今日の読書 ひとめぼれ/畠中恵 (2017/05/17)
- 今日の読書 さらば愛しき魔法使い/東川篤哉 (2017/05/11)