今日の読書 巨大幽霊マンモス事件/二階堂黎人
二階堂黎人の二階堂蘭子シリーズの長編になりますが、時系列としては『人狼城事件』より前の話になり、短編集に収録された「ロシア館の謎」の続編的な内容であり、事件に直接介入するのではなく、ロシア革命後のシベリアで起きた事件について小説形式で書かれたものを、国立市は旭通りにある喫茶店紫煙で行われる殺人芸術会で出題されて、そこから真相を当てるというものになります。
元々構想そのものは10年前にはあって、実際ほぼほぼできあがりになっていたそうなのですが、時期的に東日本大震災に被るように発表するにはいろいろとよろしくないという事と、それによって力点を変更したりとあったために遅れたという事らしく、そのため時系列としては中途半端な感じになったというか、人狼城の事件後に入って続いてきた魔王ラビリンスとの対決シリーズが完結してから初の長編ということで、行方不明から帰ってきた蘭子からの新展開になるものと思っていた身としては肩すかしを感じてしまったり。
怪奇性と本格ミステリーとしての論理性を同時に成り立たせようという感のある本シリーズとしては、舞台装置としてロシア革命後のシベリアというのは格好の舞台だったんだろうなぁというのはありますし、これはこれで楽しめたのですが、やっぱりちょっとタイミングとしてこれなのかというのはあって、損をしている感じですかね個人的には。
元々構想そのものは10年前にはあって、実際ほぼほぼできあがりになっていたそうなのですが、時期的に東日本大震災に被るように発表するにはいろいろとよろしくないという事と、それによって力点を変更したりとあったために遅れたという事らしく、そのため時系列としては中途半端な感じになったというか、人狼城の事件後に入って続いてきた魔王ラビリンスとの対決シリーズが完結してから初の長編ということで、行方不明から帰ってきた蘭子からの新展開になるものと思っていた身としては肩すかしを感じてしまったり。
怪奇性と本格ミステリーとしての論理性を同時に成り立たせようという感のある本シリーズとしては、舞台装置としてロシア革命後のシベリアというのは格好の舞台だったんだろうなぁというのはありますし、これはこれで楽しめたのですが、やっぱりちょっとタイミングとしてこれなのかというのはあって、損をしている感じですかね個人的には。
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