今日の読書 静おばあちゃんにおまかせ/中山七里
法曹界に身を置いていて現在は引退しているおばあちゃんが安楽椅子探偵役、その孫で法曹界を目指している女子大生が外で刑事と協力する形で事件を解くというミステリーの連作短編集になります。
刑事が安楽椅子探偵に事件解決の手助けを頼むというのは、1つの基本形といえるかもしれないですが、刑事が直接事件解決のアイディアを得るのに接触するのは実際には探偵ではない助手的な立場にある女子大生。
ただし、事件の直接的な解決策を授けるというのは安楽椅子探偵役ではあるものの、中間的な役割の女子大生も間に入って連絡役だけをやっていると言うことではなく、事件解決には十分重要な役回りをしているという、なかなか凝った作りになっていて、それにも関わらずにマニアックに敷居を高くすることなく気楽に楽しめる形にしながら、結構中身がしっかりしていて、本格ミステリーでありながら、社会派ネタ、特に正義については清濁併せ呑む形で組み込んでいて侮れないですし、中山七里という作家は最後の最後まで何かしら仕掛けてこないと気が済まないタイプの作家であると、初期の頃からやっているんだなぁと思わずにはいられない作品ですね。
刑事が安楽椅子探偵に事件解決の手助けを頼むというのは、1つの基本形といえるかもしれないですが、刑事が直接事件解決のアイディアを得るのに接触するのは実際には探偵ではない助手的な立場にある女子大生。
ただし、事件の直接的な解決策を授けるというのは安楽椅子探偵役ではあるものの、中間的な役割の女子大生も間に入って連絡役だけをやっていると言うことではなく、事件解決には十分重要な役回りをしているという、なかなか凝った作りになっていて、それにも関わらずにマニアックに敷居を高くすることなく気楽に楽しめる形にしながら、結構中身がしっかりしていて、本格ミステリーでありながら、社会派ネタ、特に正義については清濁併せ呑む形で組み込んでいて侮れないですし、中山七里という作家は最後の最後まで何かしら仕掛けてこないと気が済まないタイプの作家であると、初期の頃からやっているんだなぁと思わずにはいられない作品ですね。
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