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今日のマジック フランク・ボーゲルHC解雇

昨日NBAのレギュラー・シーズンが終了し、マジックの今シーズンについて多少まとめましたし、恐らくフランク・ボーゲルHCは今年までだろうなぁという書き方もしましたが、今日解雇が本決まりしましたね。

昨シーズンからマジックの指揮をとるようになったフランク・ボーゲルHCですが、彼にとって気の毒だったのは、ロブ・ヘニガンGMの最後の大博奕によりチームバランスががたがたになってしまったチームを任されるという結果になってしまったこと。

チーム再建を任されてからもの凄い微妙な右肩上がり、このままのペースだとプレイオフに戻るのにあと3年くらいかかるんじゃないかというチーム状況に後が無くなったところ、このチーム足りないのはリムプロテクターだという結論に達してしまい、チームの軸になり得たヴィクター・オラディポ、期待のルーキーになり得たドマンタス・サボニス、貴重なベテランの使い勝手の良いロールプレイヤーであったアーサン・イリャソバを放出して、サンダーでビッグ3の一角として勝利を経験している実力者でありながら怪我もあり実際の年齢以上にピークを越えてしまった感のあったサージ・イバカを引っ張ってきた。

さらに、スターター枠が空いているわけではないセンターに主軸となるような給料でビスマック・ビヨンボを引っ張ってくるという、せめてどちらか片方ならば、バランスを崩さずにすんだかもしれないという無茶ブリからのスタート。

キャリアはこれから右肩下がりを食い止めるという方向性に持っていかなければいけないサージ・イバカがチーム内序列が一番になってしまったり、この移籍の結果右肩上がりに向けチーム全体で後押しして行かなければならなかったアーロン・ゴードンを本来のPFから慣れないSFにコンバートさせなければいけなくなったり、改めて昨シーズン開始時点では失敗を約束された大博奕だったよなと改めて思えるわけで、これはHCの責任として丸投げするのは違うなとは思えますね。

しかし、責任を全部おっかぶせるのは無理があるとは言え、それを上手く収拾、修正できなかったというのは十分に責任があり、昨シーズンから何度も私が批判していたのはクロアチア代表の6thマンとして結果も出していたマリオ・ヘゾニアを完全に干してしまった事を筆頭に、チームが上手くいかない時の修正として若手PGのエルフリッド・ペイトンをスターターから外して、中堅からベテランに足を踏み入れたDJオーガスティンにスターターを変えたり、ニコラ・ヴチェヴィッチに変えてビスマック・ビヨンボをスターターに変更しディフェンスが向上するのならばともかく、得点力の減少にしかならなかったり。

気分転換として短期的な事を考えれば、スターターをいじって変化を与えるという事は悪いことでは無いのですが、それによって結果が出ているわけでもないのに、変更を引っ張ってみたり、フランク・ボーゲルHCはチームが悪い状態になった時の修正能力というのは全く期待できないなとは気付かされました。

今シーズンに入り、スタートダッシュ成功しましたが、怪我人もなく昨シーズンと比べポジションバランスが明らかにおかしいという所が修正されたり、ジョナソン・シモンズ、マーリス・スペイツと勝ちを知っているロールプレイヤーという勝ちを知らないけれども能力自体は期待出来る若手が多いチームとしては地味に的確な補強して、それだけである程度チームが右肩上がりへ向かう下地がある中では結果を出せるという事を証明しましたが、怪我人が続出すると、そこから修正出来ないという、修正能力の低さは改めて露呈してしまったなと。

この修正能力の低さというのはペイサーズ時代、マジックとは違いプレイオフに出て当たり前というかカンファレンスファイナルまで出ていた頃もある程度垣間見えて、ロイ・ヒバートがシーズン終盤に謎の大スランプがあった時に、全く修正できないままプレイオフに突入してしまったり(これはHCがどうこうできる問題では無かったかもしれないですが)、ペイサーズで指揮をとった最終年にGMのラリー・バードから、それまでのハーフコートバスケットからウォーリアーズの成功により勝てる戦術として一般化したスモールラインナップ、速攻中心の速い走るバスケへの転換を指示され、ポール・ジョージPF化計画をするも、本人が嫌がると途中で取り下げたり、それまでの成功が嘘のように迷走した感が見られたことは確かなんですよね。

フランク・ボーゲルは44歳とHCとしてはまだ若いにもかかわらず、現在のポジションレスで速い展開が出来て当たり前となってしまったNBAに対してどうすれば対応出来るのかという修正が出来なくなっているのかもしれないと、ペイサーズ時代の成功とマジックでの失敗と見比べてみると考えてしまったり。

フランク・ボーゲルHC時代のペイサーズというのは、NBA制覇と言うところには届きませんでしたが、優勝するにはハーフコートバスケットが出来て、なおかつディフェンスがしっかりとした遅いテンポをいかに上手く使えるかという伝統的なNBAの価値観を軸に作られていた最後の成功例だったのかもしれないと、少し大げさに考えてみたくなってしまいましたが、果たして的を射ているのか、全くの見当外れなのかは知りません。

マジックのHCが次に誰がなるのか分かりませんが、ジャック・ヴォーン、スコット・スカイルズ、フランク・ボーゲルと続いて失敗した事を踏まえて指名して欲しいですね。

フランク・ボーゲルHCの修正能力の無さを考えると、ジャック・ヴォーンHCをシーズン途中で切った後に指揮したジェームズ・ボレゴ暫定HCの方が修正能力が良かったと思い、実際の印象と比べてどうだったかと思い調べたらば、15勝37敗と勝率2割8分8厘だったのを、10勝20敗の3割3分3厘にまで上げていたんですね・・・打率なら凄いけどさ・・・

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