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今日の仮面ライダービルド総括

昨日、仮面ライダービルドが最終回を迎えたという事で、一応恒例にしている総括をしておこうかなと思います。

仮面ライダービルドは1年間通して安定して面白かったかというと、残念ながらそうは思え無い要素も多く、好きなところは多くあるのだけれども素直に大好きな作品と言い切れないのが残念というか、個人的な趣味嗜好の問題もありますけれどもね。

仮面ライダービルドのデザインを見た時に、多くの人は仮面ライダーWをイメージしたと思いますし、2つのボトルによって左右の能力を合せたフォームチェンジというのは確実に仮面ライダーWを下敷きにした事は間違いないと思います。

仮面ライダーWは大好きな作品でして、平成仮面ライダーシリーズの中で1番好きな作品を選べと言われた場合に、クウガとWどっちを1番にすれば良いのか本気で悩むくらいですので、それを踏まえても見た目からビルドに期待するなというのは無理な話でした。

クウガとWの両方の作品で共通して好きな要素というのは、フォームチェンジの有効活用、それぞれのフォームに得手不得手がはっきりしていて、それを使い分けることによって戦闘の見せ方や解決策を上手く演出していたという事になります。

最終的には最強フォームが持っていくというのはあるにせよ、それでも終盤までそれが上手く使われていますし、使い捨てのようなフォームはほぼほぼ無いというのが嬉しい条件ですね。

そして、両作品とも話のスケールのインフレが抑制されているというのが個人的な好みでありまして、後期平成ライダーになればなるほど、話のスケール感が大きくなりすぎていて1話の頃と比べるとやっている戦いの規模が別物になるというのは、それはそれでありだとは思いますが、話の展開に付いていくのが大変になってきたりするというのも込みで、あまり諸手を挙げて歓迎する展開ではありません。

この個人的な好みの問題からすると、ビルドは残念ながらフォームチェンジの有効活用を早い段階で捨て去る、話のスケールのインフレが激しいというところで、残念さが増してしまいます。

同時に、初期の頃は個人的な好みど真ん中ストレートになるだけの期待がありました。

スマッシュ出現の情報を得て、スマッシュ退治してボトル浄化して新たなボトルの力を得てフォームチェンジ、ベストマッチ乱発前の持っているボトルで試行錯誤しているあたりは本気で好きでしたし、記憶喪失の戦兎と指名手配されている万丈のコンビの掛け合い、信頼出来そうで何か裏がありそうというのを匂わせていたあたりのマスターや、何故かボトルを浄化できる美空というのもミステリー作品っぽくて、今考えてもこの路線を軸にやりきってくれればと思うくらいですね。

初期の頃からボトルが乱発された時から、捨てフォームが沢山出まくるだろうという危惧は抱いていましたが、ここら辺は今の時代コレクターズアイテムを乱発せざるを得ない大人の事情ということで諦めてはいましたが、早い段階でスパークリングフォームが出てきたり、通常のボトルを2つの組み合わせによるフォームチェンジの面白さを放棄したのは個人的には頭を抱えてしまったというか、私が面白いと思っている要素は作り手側にとっては重要性が薄かったんだと思うと、視聴者としての私の好みと作り手の好みは乖離していたんだなって。

話のスケールのインフレは、何を相手に戦っているのか何を目的に戦っているのかの変化やターニングポイントとなるものは何度も出てきましたが、ボトル浄化が一段落して以降は、それまでのスマッシュ退治という戦いの分かりやすい区切りが出来るものから、戦う相手が限られ決着が中々付かないという繰り返しになってしまい、どうにも話が進まないのをもどかしく感じましたね。

話全体の謎であるとかそれぞれの登場人物や、東都、西都、北都、難波重工など組織の思惑が小出しになったりしても、じゃあそれぞれ結局何をしたいのかというのが、どこかぼんやりとされたま、仮面ライダーを兵器として定義づけして三都市間の争いを戦争と明示してしまってからは、それまで人助けとして戦ってきた戦兎が戦う事に対し迷ったり、ある意味スマッシュ退治とやっている事はあまり変わらないのに、戦争だからという事でいろいろと拒絶してみたり、カシラが出てきて以降の北都との戦いで代表戦というものを使ったらば、その焼き直しとして西都とも代表戦をやってみたりしたあたりは、設定をいろいろと詰め込みすぎて消化不良を起こしているのと、倫理的な事に力点を置きすぎていた設定に縛られて話を進められなくなっているのではないかとか、唐突に追加されたように出てくる設定があったり、それまで伏線っぽく出ていたものが雑に回収されていたり中だるみ感が強かった時期は結構厳しかったですね。

エボルトが正体を現わし、話のスケールのハイパーインフレを引き起こしてからは、結局エボルトと戦って余裕のエボルトにあしらわれて、それを何とかしようと新しいくパワーアップを目指すというのの繰り返し状態になり、話の引き延ばし感が強かく、やはり決着の付かない戦いばかり見せられたなぁとなってしまったのが、もう少し何とか出来なかったのかと思ったり。

個人的に残念に思う事にどうしても力点が置かれてしまいますが、それでもつまらないかと言われるとそういうわけでもなく、登場人物は好きなキャラクターも多いですし、何だかんだと話が重くなる展開もネタによって払拭している部分も大きいですし、氷室幻徳とカズミンに関してはネタキャラ化として遊び過ぎて振りきれている時は振りきれすぎだとは思いますが、それ込みで面白かったですし、戦兎と万丈のコンビの掛け合いは最初から最後までビルドの重要な要素であったと思いますし、美空にせよ紗羽にせよ色々と振れ幅の大きい事をしっかりとやっていましたし、日常パートは本当に楽しい作品なんですよね。

そしてビルドと言えば、オープニングナレーションの過剰な遊びやナレーションネタが本編にまで影響してきたり、内海はオープニングでサイボーグ扱いされたからというだけで何の伏線も無くサイボーグとして生きていたとかまであったり、メタ発言連発していたのは最終回で戦兎が49の話にデータ化していたというオチ(戦兎と万丈の2人以外のナレーションがあるというツッコミだらけになりますが)があったりとかは、楽しめた所なんですよね。

改めて、変に話のスケールを大きくし過ぎずに、伏線の張り方や回収の仕方の丁寧さをもう一段階上にしていて、コレクターズアイテムの乱発をしないでいればもっと好きな作品だったのではないかという結論にはなりますね。

それは単にお前の個人の趣味嗜好に合わせて欲しいというだけのわがままだよねって言われると、そうですねと認めるしか無いだけの結論になりますし、これを総括としているかというと、まとまりも何もないなというだけのことですが。
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