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今日の読書 アリエリー教授の「行動経済学入門」お金篇/ダン・アリエリー・ジェフ・クライスラー 櫻井祐子訳

近代経済学の限界というか、経済学理論と現実の経済の乖離具合が酷いという事から生まれたといっても過言では無い経済学分野である行動経済学に関しては、何冊も読んでいるので基本的な事は分かっているのですが、それでも新冊が出ると目を通したくなる分野という事で手を出しました。

入門と名が付いているだけあって、一般向けであり、より分かりやすいようにお金の使い方について、経済学でそれまで定義してきた合理的経済人とは違い、現実の人間の行動は合理的とはほど遠い、ツッコミどころ満載な失敗を繰り返しているという実例っぽいものを込みで説明するというもの。

お金篇という事で、今まで呼んできた行動経済学関係の本と比べて強調しているのがお金の使い方ですが、お金を払うという行為は精神的な痛みを伴うという事で、その痛みを回避する方法として、クレジットカードや電子マネーという財布を開く手間、現金を数えて財布の中身が目に見える形で目減りしていくという作業を回避する手段の発達は、金遣いを荒くする結果を伴うという実験結果が出ているという事や、鍵が壊れて錠前屋を呼んだ場合、同じ金を払う場合、一瞬で作業が完了する方が、時間がかかっていかにも苦労して作業した方よりも損をしたと感じてしまうという事など、消費者目線をメインに扱っています。

これを逆側から使えば、どうやって消費者の財布の紐を緩めさせるかという手段に使えたりしますが、実際問題すでに使われているものであったりもしますから、これが広まれば広まるほど対等になる・・・という事にはならないだろうなっていうのも不合理な結果というか、基本情報を集めれば集めるほど、いろいろと面倒になって放り投げるという行動をしがちというのも出ていたりという、何だかなぁというのもありますね。

電子マネー化がこれからどんどん進んでいくのは時代の流れではありますが、便利だからとかそういう理由以上に進めたがっている人は、基本的には金を使わせたがっていると思って間違いは無いでしょう。

アメリカの思考パターンである程度考えられているので、逆にデフレスパイラル脱却を目指さなければいけない日本の場合は、金がある奴はガンガン金を使え!となった方が実は正しいかもとは思ったりもしますかね。

第1部 お金とはなんだろう?
 第1章 それに賭けてはいけない
 第2章 チャンスはドアを叩く
 第3章 ある勝ち提案
第2部 価値とはほとんど無関係な方法で価値を評価する
 第4章 すべてが相対的であることを忘れる
 第5章 分類する
 第6章 痛みを避ける
 第7章 自分を信頼する
 第8章 所有物を過大評価する
 第9章 公正さと労力にこだわる
 第10章 言葉と儀式の魔力に惑わされる
 第11章 期待を過大評価する
 第12章 自制心を失う
 第13章 お金を重視しすぎる
第3部 さてどうする?誤った思考の肩にすがる
 第15章 考えるだけでなく行動で示す
 第16章 自制せよ
 第17章 「彼ら」との闘い
 第18章 立ち止まって考える

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