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今日のルパンレンジャーvsパトレンジャー総括

無事に最終回を終えましたルパンレンジャーvsパトレンジャー、とりあえず毎回やっている総括という名の全体的なぼんやりした感想を書いておきましょう。

戦隊史上初となる2つの戦隊が同時に主人公扱いという実験作となったわけですが、前作のキュウレンジャーも最初から大人数である事を始め、分かりやすく実験作という位置づけのものであって、2年連続で分かりやすい実験作というのは果たしてどうだろうと開始前は心配する方が大きかったですね。

戦隊のVSシリーズというテレビ本編後の企画物はすっかり定着して時々抜けがあったりはしますが20年続いていると言うことで、基本的にはそれをイメージしましたが、それを1年やり通すとなると、いろいろと大変だろうというのは予想もしやすいものですが、共通の敵がいるにしても別の立場で戦うということだけを考えれば、平成仮面ライダーになってからある程度やっている部分もありますし、警察と快盗という分かりやすい対立軸があって、そこにギャングラーという明確な悪を置いて、三つ巴になるというのならば、やってやれないことはない装置かなとも思えるものでしょう。

警察と快盗と言う立場によって、目的のためであっても手段を選ばなければいけないというのと、目的のためならば手段を選ばずという違い。

ギャングラーという悪事を止める、倒すという事を最優先する警察と、悪事云々については横に置いてそれに使用しているコレクションを回収する快盗。

優先順位が違うために、ギャングラーが所有するコレクションを破壊する事も厭わない警察に対しコレクションを破壊されると困るから警察の邪魔も厭わない快盗という違いは、はっきりしていますし、警察が近所で食事にやって来て、快盗側だけが先に正体を知っているというパターンも分かりやすい前例作があったりもするので、番組開始前に心配していたほどとっちらかったりせず、実験作として詰め込んだ要素以外はシンプルなところはシンプルにまとめていたのは上手く作られていたなと。

快盗が快盗になった理由が大事な人を取り戻すためと重たい設定であり、そのために茨の道を進んでいるという扱いで、基本的にはルパンレンジャー側に話の力点や思い入れをしやすい描写がいきがちであり、VSビーグルをはじめ強化アイテムも基本快盗優先でバランスが悪かったり、それぞれ立場が違うという事もあり、最初のうちはそれぞれ警察同士、快盗同士だけでの関係性でしか話を動かせず、実験的な部分が枷になっていると感じる部分も多く目に付きはしましたが、圭一郎のキャラの濃さをはじめ明らかにバランスに偏りがあるのを埋める要素があり徐々に警察側に感情移入もしやすいように持って行けたのは作品においての成功要素であったのかなぁと。

バランスの偏りという意味では、ザミーゴを早い段階で出しながら、終盤忘れかけたところまで再登場がなかったり、正体バレを最後の最後までひっぱり過ぎたかなというのがあったり(だからこそ逆に終盤の怒濤の展開になったので全くの失敗だとは思いませんが)ちょこちょこ設定の説明が雑な部分や唐突な部分(ザミーゴの決戦で、警察が使っているトリガーマシーンは金庫の鍵を閉めるとか)、VSと言うほど実は警察と快盗って決定的に対立構造ではないし、正体がバレる前からちょっと何とかすれば共闘に持ち込めたよねとか、ノエルの正体を引っ張った割には人間ではないという以外ではちょっと弱い正体だなとか、コグレさんも露骨に怪しいけれども実はそれほどでもなかったなとか、全体としてもう少し丁寧にやってもいいんじゃないかなというのもありましたが、多少目を瞑ってもいいかと思わせる、力技をある程度肯定的に受け止められる作品ではないでしょうか。

多少作り込みが甘いとしても、私の傾向として実験作は細かいところは仕方が無いという判断をしがちですから。

全体の作りという以外では、特に普段は一番まともと言ってもいい透真のレオタードをこれでもかというくらい使い倒したり、最初はちゃらくてうざいのかなと思わせた咲也が意外なまでに初美花に対して真っ直ぐで、最初嫌がられていたのに満更でもないと初美花に思われるようになったり、つかさ先輩が変なキャラ好きであるとか子供好きでキャラ崩壊になることの使い勝手の良さとか、VS戦隊という事で圭一郎と魁利の両レッドがどうしても中心になっていく中、しっかりと他が存在感を出していたり、シリアスとネタの振れ幅の広さがあったりというのは、特に振りきれたネタ編が好きな身としてはその手の話があったのが嬉しかったですね。

特に終盤のクリスマス鮭の話なんていうのは、ネタに全振りしている中で、圭一郎が快盗の正体に気付くという2つの立場の違いを最大限に利用し、同じ話の中で極端なまでにシリアスとネタを同時進行させるという、この作品の特徴を最大限に利用したものとして後世に語り継ぐべきものであると確信するくらいですね。

最終回のまとめ方も、VSという立場を崩さない形でまとめましたし、本編終了後も何かしら展開があるの昨今では上手いまとめ方をしたのではないかなと。

結局、細かな点で気になるところはあるものの実験作としても、それを横に置いたとしても楽しめた1年だったということになりますね。

総括でもなんでもない感想だな(苦笑)

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