今日の読書 水族館の殺人/青崎有吾
エラリー・クイーンのような論理的な本格ミステリを踏まえ、館シリーズのタイトルを踏まえている裏染天馬を探偵役とする学園ミステリの2作目になります。
体育館という学校内の事件から、今度は水族館という学校外の事件、新聞部が横浜駅からアクセスのいい穴場的な小規模水族館へ取材に出かけた時に事件に遭遇してしまうというものになります。
前作が不可能犯罪の古典中の古典である密室を扱ったものになりますが、今回は限られた条件下でのアリバイ工作になります。
基本的な話の構造はいかにもな古典的本格ミステリ、古典作品の探偵は衒学的知識を持った変人というのは枚挙に暇がないですし、いわゆる新本格もそれを踏まえた探偵というのが定番となっていますが、それを踏まえて21世紀で新たな変化をつけるとなると、衒学的な方向性がアニオタというのは使い勝手が良いんだなぁと改めて思わされますね、その知識そのものが謎解きに直結するというわけではありませんし、元ネタがはっきり分かる物について、私が分かる範囲が減ったなと、本筋に関係無いところで負けた気分になりました。
論理的な本格ミステリで、若干ふざけている要素が強めですが、動機など結構踏み込んだところは論理で割り切れないどす黒いものを出してきたりと、論理重視以外の作品もいけそうだなと思わせる部分はありますね。
体育館という学校内の事件から、今度は水族館という学校外の事件、新聞部が横浜駅からアクセスのいい穴場的な小規模水族館へ取材に出かけた時に事件に遭遇してしまうというものになります。
前作が不可能犯罪の古典中の古典である密室を扱ったものになりますが、今回は限られた条件下でのアリバイ工作になります。
基本的な話の構造はいかにもな古典的本格ミステリ、古典作品の探偵は衒学的知識を持った変人というのは枚挙に暇がないですし、いわゆる新本格もそれを踏まえた探偵というのが定番となっていますが、それを踏まえて21世紀で新たな変化をつけるとなると、衒学的な方向性がアニオタというのは使い勝手が良いんだなぁと改めて思わされますね、その知識そのものが謎解きに直結するというわけではありませんし、元ネタがはっきり分かる物について、私が分かる範囲が減ったなと、本筋に関係無いところで負けた気分になりました。
論理的な本格ミステリで、若干ふざけている要素が強めですが、動機など結構踏み込んだところは論理で割り切れないどす黒いものを出してきたりと、論理重視以外の作品もいけそうだなと思わせる部分はありますね。
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