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今日の読書 いつかの岸辺に跳ねていく/加納朋子

どこか変わっている少女の徹子と幼馴染みで熊とあだ名されるくらいの護。

幼馴染みでありながらも、微妙に立ち位置が違う2人はその距離感がかわらないまま大人になっていきという日常の物語かのように前半は思わせますが、護視点の前半が徹子視点の後半になると意味が一気に変わっていくという視点の違いを上手く使った物語になります。

加納朋子作品ならばこういった展開もあり得たと分かるのですが、前半部でそれに気付くのはよほど疑い深く多くの可能性を想定しまくる人で無い限り無理だと思うくらいになっています。

物語の手法というだけではなく、同じ物事を見る人によって意味が違うというのは現実でもよくあることですが、それをフル活用しています。

情報の非対称性というのを物語の感想に使うのは違うかもしれませんが、同じ物事を別視点で描かれる前半と後半の構成は本当に非対称性でしたし、同じ世界のはずなのに全く別物に感じさせられなかなか厳しいのですが、読後は良かったと思える着地点が用意されているのが本当にありがたい作品です。

テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

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