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今日の読書 承久の乱/坂井孝一

俺も遊泳禁止の場所で遊んでるDQNに向かって
危ないぞ、沖に流されたらどうするんだ!って注意したら
DQN「おきに流されるって、後鳥羽上皇かよwww」
DQN女「マジ受けるんだけど、超承久の乱~」
とか言って聞き入れなかったわ

結構有名なコピペになると思いますが、こういうのをすぐに思いつく教養のある人間になりたいというのは本気で思ったりするわけですが、それ以前に大問題なの承久の乱について名前しか覚えていないというか、このコピペを見るまで存在自体すっかりと抜け落ちていたという事ですね。

というわけで、こういう教養のある事を思いつく以前に知識を得なおさなければいけないという事で読みました。

基本的に承久の乱について、これまで一般的な教科書的な扱いとしては後鳥羽上皇が鎌倉幕府倒幕を狙って起きたものという扱いだったが、倒幕なんて狙うなんていうことは一言も残っていない、朝廷と幕府が対立構造になっているという前提で組み立てられているというのが誤りであるという事を提示し、平安末期から鎌倉時代へという流れに触れてから、後鳥羽上皇についての説明、鎌倉幕府三代将軍実朝までの流れと、実朝死去によって頼朝からの源氏の流れが潰えてしまった影響などを説明し、後鳥羽上皇が反鎌倉幕府という事では無く、執権北条義時を敵対視し追放を狙い、その狙いを遂行するための対策を失敗して返り討ちにあったという事の説明という流れになっています。

それまでの歴史研究による通説をきちんと理解していないので、これまで考えられていたものと最新の研究との対比という事については正直分からないのですが、この時期の出来事について理解しなおすには一般向けの新書というレベルですので分かりやすかったですね。

後鳥羽上皇という存在が物凄く個人として優秀であることと、同時に鎌倉幕府を相手にするには現実が見えていなかったという事、これだけのことではないですが現在に当てはめるとどういう事が近いかという例を交えているので分かりやすいですね、現代でも個人としては優秀であっても人を使う立場になるとエリート特有の見通しの甘さがもろに出てしまうなんていうのはいくらでもありますしね。

承久の乱が日本史において重要な出来事であったというのは、副題が『真の「武者の世」を告げる大乱』となっていることが表していますが、平安時代までの朝廷という権威と権力の両面を持つ存在だったのが、朝廷は権威しか残されなくなったという重要な転換点だというのは分かりやすいですし、改めてこんな状況でも天皇家を根絶しないというのが日本として揺るがない伝統でありアイデンティティなんだよねって事ですね。

後鳥羽上皇という存在が、上皇という立場が色々とやっかいであるというイメージをつけた張本人の1人になるわけであり、完全に歴史上の立場でしかないと思っていましたが、令和になって上皇が復活する事になって、歴史って面白いなと思っている人は多いでしょうね。

序 章 中世の幕開き
第1章 後鳥羽の朝廷
第2章 実朝の幕府
第3章 乱への道程
第4章 承久の乱勃発
第5章 大乱決着
第6勝 乱後の世界
終 章 帝王たちと承久の乱

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