今日の読書 フィデル出陣/海堂尊
キューバ革命を扱った歴史小説となるポーラスターのシリーズ、今回は主人公となるフィデル・カストロが大学生となりアメリカ傀儡政権となり腐敗したキューバを変えるために出陣していくものの、革命成功とはならず囚われの身となってという所までになります。
中南米の歴史に関して詳しくないのですが、多国籍企業に牛耳られ大多数の国民が困窮しているというあたり、近代以降植民地支配されてしまった国家の問題点として第二次世界大戦戦勝国が正義面をしていることが偽善でしかないというか闇でしかないというようなものだとなるわけですね。
そういう状況に若者が国家に影響を与えるというあたり、フィデル・カストロのカリスマ性が出ていますし、作者はある程度はアメリカからの逸脱という事で明治維新と相似形であることも狙って意識させてきているなというのも、巻末の自己解説でもありますね。
このシリーズフィデル・カストロよりも先にチェ・ゲバラを主人公とした物語から始まっているわけですが、次からついに2人を中心にしていくものとなり、本格的なキューバ革命へと繋がっていくという事になりそうですね。
中南米の歴史に関して詳しくないのですが、多国籍企業に牛耳られ大多数の国民が困窮しているというあたり、近代以降植民地支配されてしまった国家の問題点として第二次世界大戦戦勝国が正義面をしていることが偽善でしかないというか闇でしかないというようなものだとなるわけですね。
そういう状況に若者が国家に影響を与えるというあたり、フィデル・カストロのカリスマ性が出ていますし、作者はある程度はアメリカからの逸脱という事で明治維新と相似形であることも狙って意識させてきているなというのも、巻末の自己解説でもありますね。
このシリーズフィデル・カストロよりも先にチェ・ゲバラを主人公とした物語から始まっているわけですが、次からついに2人を中心にしていくものとなり、本格的なキューバ革命へと繋がっていくという事になりそうですね。
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