今日の読書 君に読ませたいミステリがあるんだ/東川篤哉
国分寺市にある私立鯉ヶ窪学園、そこの第二文芸部に1人だけ在籍する3年生の美少女部長が間違えて部室にやって来た新入生男子を無理矢理部員に勧誘すると同時に、自作のミステリ小説を読ませるという連作短編になります。
私立恋ヶ窪学園は『学ばない探偵たちの学園』から始まり、『探偵部の挑戦状 放課後はミステリーとともに2』でシリーズとしては一応終わった作品の舞台となっている高校ですが、このシリーズも同じ探偵部での出来事ながら、同一時間軸ではないものなのかと思わせて、実は同じ時間軸ですという形で収束した、変わり種のシリーズでした。
その鯉ヶ窪学園を舞台にした作品が戻ってくるという事で、恐らく東京の地図上では中心部、位置づけとしては片隅に生息する国分寺市民はきっと小躍りして喜んでいるだろうと勝手に思っていますが、私個人としては十分に喜んでいます。
美人女子高生が後輩に自作を読ませ、読まされた後輩はツッコミどころ満載な作品を読んで指摘しまくるというお約束が続くものなのですが、次の作品を読ませる時に前に突っ込まれたところを微妙に突っ込めなくするという進歩を見せていたりなんだりと、やりとりがとにかく、どうやればこういう高校に通えるのですか?国分寺にこんな高校があったら絶対に通っていたよと心底思えるものになっています。
本格ミステリは、こういう所を適当に書いたら突っ込まれるよというのを作品内作品を使って指摘するものになっていたり、ネタ感満載な中に色々と仕込んでいるという事も含めて、これはまだ本格ミステリを読んだことのない高校生当たりに読ませて色々と引きずり込んでやろうという野心を感じたりもしますが、とにもかくにも、何でうちの高校ではこういった第二文芸部がなかったんだろうと心底羨ましく思う作品になっています。
私立恋ヶ窪学園は『学ばない探偵たちの学園』から始まり、『探偵部の挑戦状 放課後はミステリーとともに2』でシリーズとしては一応終わった作品の舞台となっている高校ですが、このシリーズも同じ探偵部での出来事ながら、同一時間軸ではないものなのかと思わせて、実は同じ時間軸ですという形で収束した、変わり種のシリーズでした。
その鯉ヶ窪学園を舞台にした作品が戻ってくるという事で、恐らく東京の地図上では中心部、位置づけとしては片隅に生息する国分寺市民はきっと小躍りして喜んでいるだろうと勝手に思っていますが、私個人としては十分に喜んでいます。
美人女子高生が後輩に自作を読ませ、読まされた後輩はツッコミどころ満載な作品を読んで指摘しまくるというお約束が続くものなのですが、次の作品を読ませる時に前に突っ込まれたところを微妙に突っ込めなくするという進歩を見せていたりなんだりと、やりとりがとにかく、どうやればこういう高校に通えるのですか?国分寺にこんな高校があったら絶対に通っていたよと心底思えるものになっています。
本格ミステリは、こういう所を適当に書いたら突っ込まれるよというのを作品内作品を使って指摘するものになっていたり、ネタ感満載な中に色々と仕込んでいるという事も含めて、これはまだ本格ミステリを読んだことのない高校生当たりに読ませて色々と引きずり込んでやろうという野心を感じたりもしますが、とにもかくにも、何でうちの高校ではこういった第二文芸部がなかったんだろうと心底羨ましく思う作品になっています。
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